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2005年04月09日

春本番

今週に入って俄然忙しくなっている百姓です。今年は百姓仕事は当然の事ながらその
他のことでもかなり忙しい一年になりそうです。具体的に言えば国土調査が主なので
すが。

さて、昨日種籾を蒔きました。今年も去年と同様、苗箱でのプール育苗をしますので
写真でのような状態にもみを蒔きました。当然この上から土をかけて完成なのです
が、籾が見える状態で見てもらおうと思って途中で写真を撮りました。
私の場合一枚の苗箱に約60~70gの籾を蒔いています。これが多いのか少ないの
か分からないでしょうから参考までに一般的な機械植え用の苗では約180g蒔いて
います。と言うことで私の場合その半分以下。
なぜこんなに薄く蒔くかというと元気な苗を育てるため。厚く蒔くと当然ひょろひょ
ろの苗になりますが、なぜ多くの人が厚く蒔くかというと機械で植えるからです。
機械で植えると決まったピッチで苗をかきとるので苗同士の間があくと欠株というこ
とになります。少々欠株があっても米の収量にはたいした差は出ないのですが、どう
も皆さん「不細工だ」と言って嫌がるようです。

私の場合は田植えも広く薄く植えるので苗そのものが頑強であってもらわないと困り
ます。自然苗を育てることもそれを第一に考えて作戦を練るわけですから他の人たちとは真逆のやり方になるわけです。

先月の垂れ流しで「塩水選」をしたということを書いたと思いますが、あれから約半
月、今回の籾蒔きまで何をしていたか。
塩水選→酵母処理(殺菌)→浸水→芽だし→籾蒔き
大まかにいうとこういう流れでやってきました。
今年は天皇陛下の籾蒔きがニュースで流れたようですが、米作りといえば田植えと稲刈りしか知らされていなかった今までに比べると少しは報道も進歩したようです。
一般には全く認知されていませんが、「米は八十八回手をかける」と言われるように見えないところに沢山の苦労があるものです。
自分達の口にしているものがどうやってできているのか、少しでも興味を持ってもら
えると百姓は嬉しいです。

今週に入って急に暑くなり始めました。といっても都会と比べるとまだまだ寒さが
残っているのでしょうが…
こちら大朝では今梅が満開です。うちの境内にある梅の木をさくらとともにお届けし
ます。「桜」はまだ先のようですので「さくら」でご勘弁。

そうそう昨日早くも蛇が築地でひなたぼっこ。これも写真に収めたのですが、容量と
嫌悪感との都合上添付は控えさせてもらいます。

今日はこのへんで。
ではまた気の向いたときに…

2005年04月09日 23:41

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