転勤
隣から電動銃を借りて来てからというもの例の野犬が現れません。昨日は他部落に出没したということなのですが、完全に移動してしまったのでしょうか・・・
さて、「転勤」についてですが、来年から田んぼを移動させることが決まりました。今作っているところは家からも遠く、また他部落ということもありなにかと不便な点が多かったのですが、来年からは近くなります。現在借りて作っている畑(転作田)のすぐ隣ということで管理もしやすくなります。
現在は米作りといっても工業的発想が強く、「モノ」を「作る」という面だけしか考えられないので少々離れた場所でも通いで作れる、という話はよく聞きますが、やはり百姓仕事というのは根を下ろす土地があり、そこにへばりついて生きるということが出来なければなかなか目が行き届かないのが現状です。
それでも慣行農法のように機械・薬・金肥に頼ればそれほど細目に守をしなくてもそれなりに米は作れるという話も理解できます。
今後耕作者が減っていくことを思えば、私もそうやってとりあえず形だけは「作る」という請け負い方も考えていかないといけないのかもしれませんが、当面は少しでも自立した百姓が増え、田んぼや山や川が生きている邑作りを模索したいものです。
ちなみに私のいう「百姓」は一般的にいう「農家」とは截然と区別されていまして、石油資源を大量に投入して大規模且つ単一栽培をするようなものは「百姓」ではありません。「百姓」というくらいですから数多くのものを手がける、理想を言えば自分たちの食べるもの全てを賄えるといいのですが、それは今のところ出来ませんので出来得る範囲内でそこを目指そうと。
いわゆる「大規模単一栽培」に対する「少量多品目栽培」といったところでしょうか。
当然自然の摂理を無視した農薬や金肥の使用はいうまでもありません。何故って、「百姓」は自然の恵みをいただく生き方であり、自分たちの都合のいいように自然を支配しようという考えそのものが「百姓」ではないわけですから。
話がだいぶそれました。
とにかく来年の新しい田んぼでの米作りに向けて少しずつ準備開始です。って、そっちに気持ちが傾倒するのも今年の米もあまり出来がよくないから・・・
2005年08月24日 19:36
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