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祖父逝く
昨日11月25日午前7時過ぎに祖父が息を引き取りました。86歳でした。
先日結核病棟から退院し、普通病棟での療養とリハビリという段階に入っていただけに突然のことでした。最終的には結核での肺機能の衰弱がたたったようです。
祖父は直接戦役には出夫していませんでしたが戦前戦中を生き抜き、戦後の都市化が進む広島で田畑を守り今年入院するまで現役で百姓を続けていました。
私が百姓を志したのも今から思えば祖父の姿というものが多分に影響している気がします。
私の実家は祖父の家のすぐ近くにあり、半ば同居に近い形で接してもらっていました。小さいころから畑仕事をする祖父の姿もよく目にしていました。
戦中、戦後のことは多くを語らなかった祖父が少しずつ話してくれたのは私が百姓をし始めて以降のことでした。
野菜作りや米作りについてはあれこれと具体的な話はなく、「地の人に聞くのが一番」ということをよくいわれました。それなりに自分のやり方も教えてはくれましたが、最後はやはりこの言葉が多かったです。百姓仕事の本質をわかっているからこそこういう言い方になったのでしょう。
医者の話ではこの正月は家で過ごせるかもしれないという期待もありました。私も毎週見舞いに行っていてそう思えるような状態でした。
今年は初めてもち米と小豆がしっかり獲れたので私の作ったもち米と小豆だけでの餅つきができると楽しみにしていたのですが、結局は口にしてもらうことができなくなりました。
野菜や漬物などもまだまだ食べてもらいたいものがたくさんあったのですが、今となってはどうしようもなく、ただただ祖父の味に近づけるものを追い求めるだけです。
私は祖父に褒めてもらえるようなものを作りたかったのかもしれません。そして自分の田を、畑を見てもらいたかった。
百姓の大変さを一番わかっている祖父だからこそ最後まで私の心配をしてくれていました。しかし「やめろ」とは一言も言わなかったのは百姓の良さ、大切さも一番わかっていたからだと思っています。
私は結局存命中には祖父を安心させてあげるだけの結果を出せずに今に至っているわけですが、これもさだめと受け入れまた元気に百姓を続けていくしかないと決意を新たにしているしだいです。
昨夜は仮通夜、今夜が通夜、明日が葬儀です。今日は少し時間が取れたので鶏に餌をやりに帰ってきました。そのついでにこれを書いているわけですが、明日はお休みします。
私が祖父の姿を追い求め、百姓を続けている限り祖父は生き続けるのかもしれない、そんな気がしています。
初挑戦と再挑戦
漬物の季節です。今年は夏に糠漬けができなかったので、そのぶん冬の漬物はがんばろうといろいろ挑戦中です。
そもそも冬場は野菜がなくなるので、こうした漬物は貴重な食料でもあります。
初挑戦というのが「広島菜漬」。去年友人から欲しいといわれたのがきっかけで漬けてみようと思い立ちました。普通に売られているものでも送ってあげればよかったのですが、私が思うに市販されている広島菜漬はどれも美味しくないのです。
そういうと漬物はどれも同じなのですが、どうせ食べてもらうなら自分が美味しいと思うものを勧めたいというのが人情。
私は小さいころから家で漬けた漬物ばかり食べて育っているのでどうしてもその味が基準となり、市販のものは口に合わないのです。でもよその家でつけたものであれば美味しく食べられるものが多いということはやはり市販のものはいらぬものが入りすぎているのでしょうね。
そうした事情に加えて2年前に漬物屋のバイトで広島菜の収穫をしたことがあったのですが、そのときにその漬け方を見てなるほど美味くないわけだ、ということが理屈としても理解できたのでした。
ということでぜひ我が家の味を手につけようと母から教えてもらいながら試行錯誤です。広島菜は今日粗漬に入ったばかりですのでこれからどうなるか・・・しかも容器が足りずにまだ半分しかできていないのです。
再挑戦というのは「たくあん」。いつぞやの日記にも書きましたがこれは過去2年間失敗続き。今年は乾燥がうまくいったのではないかと思っていますので今までよりは期待が持てます。ただこれも最後までやってみないとどう転ぶかがわからないのでやはり不安ではあります。
何でもそうですが、口で教えてもらっても実際にやるときは自分一人というのは難しいものです。熟練者がやっているのを傍で見、実際にやりながら指導を受けるというのと比べるとかなり遠回りではありますが、半面失敗をする回数が多いだけ確実に自分のものにはなって行きます。
どちらがいいのでしょうね。
移動手段
田舎で生活していると移動手段は専ら車になります。公共の交通機関がないので致し方ないことではあるのですが、ふと思うとたいした距離でもないのに車に乗っていることが多くなっています。
このことは以前から少しは考えていたので部落内くらいは歩きか自転車で移動していました。ところがふと思ったのですが私がよくお邪魔している陶芸家の友達の家、大体2kmくらいの距離なのですが、いつも来るまで行っていました。
街中にいたころは4~5キロくらいの距離は自転車で移動していたのにいつの間にか横着をしていたようです。
ということで今日から天気の許す限りは自転車で移動しようと早速夕方自転車で行きました。
なのに・・・留守・・・
感覚
相変わらず寒い日が続きますね。今日は野菜の配達で広島に出ていましたが、やはり気候の差を思い知らされます。
入院中の祖父ですが、今日から広島の日赤病院に帰って(?)来ました。肺炎のほうがだいぶ落ち着いたという判断らしいです。病院が近くなったのでこれからは見舞いに行きやすくなるのはいいのですが、こちらは駐車場が不便なのが問題。病院にも一長一短ありますね。
ということで今日はその日赤病院へ行ってきたのですが、広島市内中心部あたりを走るのは久々でした。
夕方、日暮れごろに運転していたこともあり目に付くのはクリスマス用のイルミネーション。平和大通り沿いにはかなり大々的なものが作られていました。
町にいたころの私であればそれなりに綺麗だなとかお洒落だなとか思っていたのでしょうが、今の私にはバカバカしさ以外の何ものでもありません。
これだけ環境のことや無駄使いのことが人の口に上っているにもかかわらず、その人のやっていることは上記のような矛盾したことばかり。結局は建前や金儲けの手段でしかないのでしょうね。
さて、「感覚」ということについてですが、このイルミネーションを見ながらふと思ったことです。
浪費に基づいた豪奢さ、これが現代人の豊かさの指標なのかなと。
あまりにも浅薄な思考回路だともいえますが、それ以上にこれは「感覚」の問題なのかもしれないなと。そういうものを見て「素敵!」と感じるか違和感を感じるか、これは知識やその人の生き方にも大きく左右されますが、好悪というものが感性によるものであれば我々が一生物として持っている感覚によるものなのかもしれないなと。
ま、なんにしても「もったいない」は口だけのようですね。
初氷
いやー、ついにきました。氷です。今朝はとてつもなく冷え込みまして、おそらくマイナス2~3℃だったのではないかと思います。
昨日恵比須堂の祭典が終わり、ようやくこの秋の行事もひと段落したところでした。夜はうちで近所の人と少々呑んでおりまして、そのおかげで冷え込み具合がいまひとつよくわかっていませんでした。
ついでにブログも更新せず、朝も少々寝坊してしまいました。
そんなこんなで朝起きてみるとえらく寒いではありませんか。今までにない霜の降り方を見て、もしや・・・
と水溜りを見てみると写真のように氷が張っておりました。
寒い、寒いと言ってみてもまだまだこれからが本番なんですよねえ・・・
のんびり?
今日はうちの寺で法要がありました。朝から女性会の人たちがやってきて準備です。
私は寺に住まわせてもらっていますが、檀家というわけではないので法要への参加は特にしていません。ということでここにいても邪魔になるので広島へ糠を取りに出ました。当然うるさいさくらも一緒に。
さくらは人が大好きなわりに家につながれているときは一応番をしています。なので今日のように人が大勢出入りするとひたすら吠え続けています。
さて、今日は糠を取りにいくといっても一日時間があったわけで、実家でかなりのんびりしてやろうと思っていたわけです。が、折りしも姉が甥っ子と一緒に来ていたということでそれほどのんびりというわけにもいかず、それなりに一日が早く過ぎていきました。
長い間一人で暮らしていますとこうした大勢といるときとの時間の流れ方の違いに気付かされます。
今のように一人でいますと家族と一緒にすごす時間が心安らぐのですが、「隣の芝は・・・」の理屈から鑑みますと家族と一緒に過ごしていた時期に一人の時間が欲しいと思っていたことも事実です。
ないものねだりばかりで身勝手なのは人間の常なのでしょうが、それでもやはり家族に囲まれて日々を送るというのは今の私の一番の願いでもありますね。
寒いのに・・・
寒いです。朝晩のみならず日中も寒くなりました。天気が悪くお天道様が拝めないということもあるのですが、それ以上に風が冷たくなりました。
今日は一日降ったりやんだり。夕方以降は特に寒くなってきましたが、それでもまだ雪にはなりません。これだけ寒くなればそろそろ雪になってもおかしくないとは思うのですが・・・
今日は特にこれといったこともなく過ぎていきましたので、このへんで。
草刈終了
昨日の日記で「冬」と書きましたが、今日はさらに冷え込んでいます。写真は今朝7時ごろのうちから見た景色ですが、これだけすっきりと晴れてくるとさすがに冷え込みも格別ですね。ご覧の通り霜もかなり強烈になってきました。よく見ると山際につきが残っているのですが、見えますかな?
今日でようやく田んぼの畦草刈りがひと段落しました。今年は田んぼの移転に伴いただでさえいつもの倍近くの面積があったところに加えて、あれこれと行事続きでこんな時期までかかってしまいました。
とりあえずはこれでひとつ肩の荷が下りました。
あとは「はでご」を撤収したら今年までお世話になった田んぼとはお別れです。
話は変わりますが、少しだけ部屋の模様替えをしました。さすがに寒くなってきたのでそろそろコタツを出そうかと思ってのことだったのですが、コタツ布団の準備が完全ではなかったので今日は見送りました。
といいますのが布団圧縮袋。コタツ布団をこれに入れて保管していたのですが、いざ袋から出してみるとCMでのようにふわーっとは膨らみませんね。急遽干したのですが、午後からは雲が出てきたのでたいした効果もなく結局諦めることにしました。
まだ何とかストーブだけで耐えられるので次の晴天を待ちましょう。
さて、今夜はまた一段と冷え込んできました。今朝は外の水道が少しだけ凍結しましたが、明日はどこまで冷えることやら・・・
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冬
巷では「晩秋」などといっていますが、旧暦では季節はもう冬です。先週には立冬を迎えまして、五感に感じるものも冬らしくなってきています。
今日は草刈をしていて鼻から入る空気が痛く感じました。今週は天気がよくないのですが、それにしても風は確実に冷たくなっています。
寒くなってきたせいか、最近のさくらは無駄に元気をもんでいます。今も私の邪魔ばかり。たったこれだけの文章でかなりの時間がかかっています・・・(こんなかんじ↓)
財布
そのことに気づいたのは、今日の午後、母と一緒に祖父の見舞いに行くときでした。
「財布がない」
今日は朝から野菜の配達で広島に出ていました。途中小腹がすいてパンでもかじろうかな、と思いながらも結局そのまま。先日痛めた腰がよくならないので、マッサージ屋をしている友人のところへ寄ってほぐしてもらったもののお金は払わず。
ということで朝家を出てから午後のそのときになるまで財布に手をかけることがなかったわけです。
どこかに落としたかとも考えたのですが、その可能性も薄く、先ほど家に帰り着いて見るとやはり家にありました。
いろいろと不都合なことはありましたが、圧巻は帰宅途中での検問。酒は呑んでいない、シートベルトもちゃんとしている、スピードも制限速度内。ということでのんきに構えていたところに「免許証を見せてください」の一言。
「あっ」そういえば免許証は財布の中だ。ということで免許不携帯となり罰則金3000円なりー・・・
普段違反をしない人がたまたま犯した一度の違反で捕まるということはよく言われることですが、こんなにタイミングよく検問をやっているとはねえ・・・今まで何度も同じ道、同じ時間、同じ曜日でその場所を通っているのですが、検問は初めてでした。
朝のたった一つの忘れ物がこうまで一日中たたるというのも珍しいことで、かえって笑いさえ出そうな出来事でした。
ちなみに免許不携帯は罰則金のみで減点はないそうなので更新には今のところ支障がなく、これだけは救いです。
所変われば
縁は異なもの、と申しますがその都合で今日はまたまた葬式に行ってきました。
私の実家の隣に以前住んでいた人が実はお隣邑南町の人でして、奥さんのほうが先日亡くなったということでした。ご主人のほうはだいぶ以前に亡くなっていたので、今回の喪主は弟さん。残念ながらこちらとはまったく面識がないので型どおりの挨拶にしかなりませんでした。
今回は私の実家、祖父方を代表しまして、私が3件分の香典を持って参列したのですが、島根県での葬式に参列するのは初めてのことでした。
浄土真宗ということもあり、同じようなものかと思っていたのですが、まさに「所変われば・・・」でして、式の進行の仕方など違うものですね。
今年は特に葬儀に参列する機会が多かったので、多少は場慣れしてきたと思っていたのですが、地域色が強くなればなるほど事は簡単にはいきませんね。その場である程度の機転が利かせられないということはまだまだ「場慣れ」と言えないのかもしれませんが・・・
700年祭
昨日、今日と枝ノ宮神社の鎮座700年祭がありました。天候にも恵まれ無事終わりました。
先日来何度か紹介していた「杉門」も立派なものができ、作業に携わったものとしては大満足です。今日はその写真を載せようと思ったのですが、ファイルがうまくアップロードできませんので、また後日に。
土曜日は朝から杉門作りの仕上げ。これは午前中に無事終わりまして、夕方から前夜祭でした。土曜日は私の出番はありませんでしたので、御神行の行列について祭り見学でした。
そして今日は朝から祭りの本番。私は今日の御神行で神輿を担ぐ役でした。こちらは自分で写真を撮ることはできませんでしたので、写真を撮っていた人から入手できればまた後日紹介します。
先日も触れましたが、今回の祭りは50年に一度という大々的なものでして、かなりの人数が集まりました。御神行の行列と、稚児行列(ここにはその親も一緒についています)、観衆などを合わせると400人くらいはいたのではないでしょうか。
田舎での祭りですが、ここまでの人出になると壮観です。
まだ後片付けなどは残っていますが、とりあえずひとつ肩の荷が下りました。
それにしても写真を見てもらえないのが残念・・・
ひたすら寝る
今日は雨。午前中から降り出した雨は結構本格的に降ってくれています。
昨日腰を痛めていた私にとってはちょうどよいタイミングでの雨となってくれました。よって今日は一日寝て過ごしました。
朝夕のさくらの散歩と朝の鶏への餌やりだけは欠かすわけにはいきませんが、その他のことはなんにもしません。そもそもこれだけ雨が降ったら何もできませんが・・・途中ご飯を作って食べる以外は布団に入って漫画を読んだり寝たりしていました。おかげでストーブをつけることもありませんし、生産性はあがりませんが、浪費も少ない一日でした。
おかげで腰のほうもかなりよくなりました(完治とまではいかないのでしょうが)。明日は神社の700年祭。朝から準備、夕方には神輿担ぎと忙しい一日になりそうです。
テレビ
昨日、今日と氷点下の日が続きます。この寒さの中、朝起きてすぐにさくらの散歩に出るわけですが、家からの下り坂を一気にダッシュさせられます。最近の疲労もたまっていたのでしょうが、ついに腰に来ました。幸いぎっくりとまではいかなかったので何とか寝込まずにすんでいますが、明日は一日腰を休めようと思っています。雨の予報でもありますしね。
さて、今年の5月からテレビのない生活を送って半年、今週ついに映るようになりました。同軸線がどこかで断線していると思い込み、何も手をつけていなかったのですが、何のことはない、原因は単に増幅器の電源が入っていないだけでした。
友達にも手伝ってもらい屋根の上にあがっていろいろと線をつなぎ変えてみたり線を剥き直したりしてみたりしましたがアンテナ線のほうは何も異常がなかったわけです。
お粗末な話ですが、これで次からの対処も楽になります。
こうして久々にテレビが見られるようになったものの、いざテレビをつけてみるとなんと見る番組のないことか。月曜日に映るようになったのですが、今日まで出見た番組はNHKのニュースのみ。民放など他のチャンネルも見ようとしたのですが、あまりにも面白くないので即消してしまいました。
インターネットで番組表を調べてみてもこれといって見たい番組はありませんね。これが現在の志向であり風潮なのでしょうが、あまりにもつまらなすぎます。
私の求める娯楽が時代錯誤だといわれればそれまでなのかもしれませんが、その程度の時流なのであれば錯誤していたほうがましですね。他にいくらでも楽しいことは見つけられますし。
カメムシが多いと・・・
予想通り今朝は氷点下。ただしまだ氷が張るまでには至っていませんでした。もう少し地温が下がらないと氷とまではいかないのでしょうね。
さて、今年はカメムシが多いという声をよく聞きます。私のうちでも例外ではなく、いつになくカメムシに悩まされております。毎日のように部屋でカメムシを捕っているのですが、皆さんはどうやってカメムシを扱っていますか?
私の場合はガムテープです。これは数年前に友人から教わった方法なのですが、非常に便利です。他にもペットボトルを使うという人も身近では聞きます。
写真はたまたま米袋を重ねているところをはぐったときにまとまっていたので撮ってみました。
さて、カメムシが多い年は雪がたくさん降る、ということを聞きます。ということはこの冬は雪が多いのかもしれませんね。あまり雪が多すぎると雪かきが大変になるのであまりうれしくはないのですが・・・ま、これも雪国の宿命として受け入れるしかないですね。
そもそも冬に寒くなって雪が降るというのは当たり前のことですからねえ。
酒蔵見学
急に寒くなりました。現在22:00ごろですが、すでに0℃です。空は満点の星、すなわち快晴です。ということで明日の朝は氷点下必至。下手すると初氷を拝むことになるかもしれません。
さて、今日は朝から野菜の配達。午後からは母と一緒に祖父のお見舞いに行ってきました。今日は病院に着く時間も早かったということでかなり時間に余裕がありましたので、途中で近くの友達のところへ寄ってみました。
そこの家は有名な酒蔵なのですが、今はまさに「つくり」の季節。たまたま私が訪れたときに大吟醸のつくりを行っているところでして、普段だと見られない作業までちゃっかりと見学させてもらえました。
その蔵で作られるお酒は実は私が最も好きな酒でして、さらにその大吟醸のつくりのほんの一部ですが実際に見させてもらえるとはこの上ない喜びです。
今日見させてもらったのは精米し終わった米を流水で流し、水につけて吸水させるところでした。厳密な水の温度管理と吸水させる時間、杜氏、蔵人ともに何気なくされているようにも見えますが、熟練のわざと経験がその動きを軽くさせているのでしょうね。
その後、酒母・麹・酵母菌などなど酒米がお酒になるまでの過程やその現物を実際に見させてもらい、匂いを嗅がせてもらいました。
酒蔵の匂いというものを初めて体験したのですが、とても心地よいものです。
機械で完全にオートメーション化された蔵であれば、見学してもどーとも思わないのでしょうが、実際にそこで立ち働く人たちとその作業を目の当たりにするとそこで生まれる酒の一滴一滴がとても貴重なものに思えてきます。
酒米ではありませんが、私も米を作っているということでその米が酒という液体に生まれ変わるということには何か特別な感情も働くのでしょう。
この蔵から生まれる酒が益々好きになりました。
ちなみに蔵の名前は先方に不都合が生じてもいけないので敢えて伏せていますが、「私の好きな酒」ということでわかる人にはわかると思います。
干し物日和
今日は昨日の雨がうそのようにいい天気になりました。朝さくらの散歩をしているときにはまだ少し雨が残っていたので、あまり期待していなかったのですが、布団までも干せてしまうほどの照り具合でした。
ただ、田んぼや畑にはまだ水がそれなりに残っていますので、たいした作業もできず、今日は干し物を中心にしました。
と言いましても布団を干して満足していたわけではなく、大根と小豆を干していました。
小豆は以前お話したものですが、あれからハウスの中においておりましたので、すでにかなり乾燥していました。ということで今日はそれをもう少しだけ干してからこなし作業に入りました。
莢をたたいて中の豆をはずす作業です。まだ完全に乾ききっていないものもありますので、今日ですべては終わっていませんが、半分以上はこなせました。
もうひとつの大根ですが、これはたくあん用です。今まで2年間私はたくあん漬を失敗し続けておりまして、その原因がどうもこの乾燥作業にあったようです。
今年はうまく干し上げて美味しいたくあんにできるのか。去年よりも量を減らして確実な作業を遂行していこうと思っています。
漬物は冬場の貴重な副菜となりますので、少しずつレパートリーを増やしていきたいですね。なんせ冬の間は雪に覆われ野菜が獲れないわけですからこうした保存食が重要になってくるわけです。
そうそう、大根をくくるときに今年とれたもち米のわらを使ってみましたが、評判どおりやわらかくて使いやすいわらでした。しごくことなくそのまま使っても切れませんし、長さも充分(むしろ長すぎたかも)。冬の間にこのわらで草鞋なんか作れたらいいですねえ。
秋季訓練
今日は明け方から雨。久々に一日中まとまった雨が降りました。
この時期は空気が乾燥している割には気温が低かったり、霜が降りたりで畑自体はそれほど乾燥していないのですが、やはりそれなりには雨も降ってもらわないとね。
で、今日は野良仕事もできないので一日のんびりと、というわけにもいかないのが今秋のつらいところで、今日は朝から消防団の秋季訓練でした。
雨ということで中学校の体育館での訓練なのですが、これは午前中だけ。午後からは各分団ごとに自分たちの地域で各戸査察です。
最近は特にプライバシーの問題などもあり、各戸の火の元や消火器などまで立ち入っては調べず、ビラを配りながら火の用心を説いて回るだけというものです。
ここまでで大体15時近くなり、今日はおしまいです。
そうそう、今日は県知事選挙もありましたので、ちゃんと行ってきました。それにしても最近選挙がどんどんどうでもよくなってきてますねえ。
杉門その後
今日は朝から先日お話した杉門の組立作業です。といいましても写真にある通りまだ完成ではありません。
先日切ってきた杉の皮をむき、写真にある状態までをとりあえずは組み立てておいたというところです。
といいますと簡単そうに聞こえますが、朝8:30ごろから作業を開始して、この状態にこぎつけるのに15:00ごろまでかかりました。
写真ではどの程度大きさが伝わるかわかりませんが、柱の高さが約5メートル、幅が約6,5メートルあります。
長さをそろえて柱をきり、立てた後に番線で引っ張って固定するために穴を開けたり番線を打ち込む支柱を用意したり、とかなりの作業になりました。
柱の頭にのっかているのは杉の葉で作った飾りでして、私が作りました。
続きは来週に作ることにしました。あとは横柱に看板を下げるのと、日章旗を立てること、杉の葉で柱の下部に円柱形の柱を作ること、柱全体に紅白の布を巻くこと、などなどですが、一番大変な作業は今日でほぼ終わっているので、当日はわりあいはやく出来上がりそうです。
ちなみに写真をとったのはさくらの散歩中でして、夕方5:30頃なので結構暗くなってしまっていました。
さて、完成は来週12日の予定。完成の写真はまたご紹介します。
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新しいPC
PCが新しくなりました。
昨日弟がチラシで安売りを見つけてくれ、5台限りというものを見事手に入れてきてくれました。
で、昨日はいろいろと設定などをしていましたところ、なんとこのブログを更新する際のログインパスワードを忘れているではありませんか。いろいろと試してみた結果つい先ほどようやくログインできるようになりました。
今度のPCは液晶で一体型のデスクトップです。ということでかなりの省スペースを実現できます。本来はノートパソコンを考えていたのですが、このくらいのものであればスペース的に引けはとりません。何よりノートを買うよりは断然安く手に入るわけですからこれを逃す手はありません。
今まで使っていたPCは6~7年がんばってくれていたのですが、これだけ年月が経つとPCもすっかり様変わり。データを新しいPCに移そうにも前のPCはFD、今回のはDVDとどうにもできません。ということで古いPCから新しいPCへメールで送ったりしていました。
ほかにももっと簡単な方法があったのかもしれませんが、私の知識ではこれが限界・・・
さて、まだまだ新しいPCには慣れていませんし、昨日もよく把握できていないのでこの冬の間に少しずつお勉強です。
杉門
今日は午後から山へ。
何をしにいったのかというと、杉の木を切りに。
何のために?杉門を作るからさ。
さて、この杉門って一体・・・
来週末12,13日に神社の祭典があります。それも50年に一度という大々的なものです。
その時に我が部落で杉門というものを作るのです。今は写真がないので分かり難いとは思いますが、杉の柱と杉の葉を使って祭りの行列が通る道に門を作るのです。
高さ5mくらい幅は道幅です。
ま、詳細は祭り当日に写真を撮ってお見せしたいと思っていますので、お楽しみに。
これだけの祭りでありながら結局準備などに協力する人は少ないのが現実。
神社に対する畏敬心がないのか、単に仕事優先なだけなのか、そもそも利己主義的なのか、そのあたりの事情はよくわかりませんが、一様に口をそろえて「忙しい」ということを理由にしていますね。
じゃ私が暇なのか!こっちも忙しい中を時間を割いて手伝っているのさ。地域のことから「忙しい」と逃げている割にはそのものをやめてしまおうという勇気はない。
地域の活動としてやらなければならないと思っているのなら協力すればいいのにそれはしない。
明らかに矛盾しています。
で、結局は一部の人間にしわ寄せが・・・一体他人にかけている迷惑ってのをどう考えているのか。
今日杉を切りにいったメンバーで呑んでいたときにふと出た話ですが、こういういい加減なことをしているから若者が田舎から出て行きたくなるんだよねえ、って。
金儲けの問題も大きいでしょうが、感情的にはこうした嫌気のさす部分が大半を占めて都会を目指すのかもしれませんね。
そもそもみんなが百姓をしていた時代のことを勤め人になってまでも残そうということ自体に無理があるのかもしれません。
ま、私は百姓生活をしているのでそれなりに協力できるんですけどね。
ひきこもり?
しばらくサボりました。といっても全く仕事をサボっていたわけではありません。
先週の金曜日、前回の書き込みのあと近所に呑みにいってました。そこでその家の息子(高校生)から漫画「ONE PIECE」を全巻借りて帰ったものだからさあ大変。
土曜日から家にいる間中読みつづけていました。
という訳でのかきこみオサボリでした。
さて、今日はついに朝の気温が氷点下を観測しました。昨夜からやけに冷えるとは思っていたのですが、今日配達途中ラジオで天気情報を聞いていると高野・油木・大朝で氷点下を観測したそうです。
当然車の窓ガラスはガリガリに凍りついていました。が、まだ水溜りに氷が張るほどではありませんでしたね。
このくらい冷え込んでくると寝ているときに布団から足の先がはみ出し、非常に冷たいのです。なぜ足がはみ出すかというと寒さで顔の方まで布団を引っ張り上げているからです。加えて今の布団、少々短め・・・
ということで長い布団を母親に作ってもらっていたのですが、本日ついに持って帰ってきました。これで今年の冬は暖かく寝られそうです。
ちなみに私生まれてこのかたお店で布団を買ったことがありません。全て母親の手作りです。当然羽毛などではなく、純粋に綿の布団です。
最近は羽毛が主流ですので、綿の布団は重たいという人が多いようですが、私は逆にこの重みがないと落ち着きません。
とまあ今日は久しぶりのかきこみで支離滅裂。ここのところあまり天気がすぐれませんので、降らないうちに少しでも仕事を進めなければ・・・また明日も頑張ります。