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2006年10月20日

心の声

一日の疲れを落としてくれるお風呂

湯舟に一人、ほーっと一息

視線を上げるとそこには・・・カメムシ!?

窓から壁へと器用に進み、どんどん上へ

我々にはツルツルにしか見えない壁も虫にとっては凸凹があるんだろう

フリークライマーも顔負けの速さでどんどん進む

天井と壁の接合部、緩やかな曲線もなんのその

目指すは天井部の換気口か

しかしなんだか様子がおかしい

天井部の壁はさすがのカメムシにもつかみどころがないようだ

おっと危ない、気を取り直して別方向から

って、ちょっとまて

そこで足を滑らせたら湯舟に落ちてくるじゃないか

たのむ、諦めてくれ

そんな私の願いもどこ吹く風

彼はひたすら換気口を目指す

ぽろっ

あーあ・・・予想通り・・・

湯舟から救い上げられた彼はそのまま排水口へ

臭いは出すなよ、せっかくの心地よさが台無しになるから

最近カメムシネタが多い。口を開けば文句を言いたくなるようなことばかりが目に付くから、こういうくだらないネタでそれを回避しているというのが実情。
これは、とりもなおさず私の精神状態が負の方向に向いているからだろう。人間誰しも不満や愚痴はあるだろうが、それを上手に処理できるか否かで負の期間を短くも出来るのだろう。

とりあえず今回は現実逃避という形をとってみた。自然界のものに意識を向けると人間界でのくだらないことを「くだらない」と気付かせてもらえる気がする。あらゆるものが純粋に「生きる」という行為を全うしているからだろうか。

2006年10月20日 20:38

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Comments

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投稿者 wutost : 2015年11月29日 14:48

れんこんさん、
ありがとう。そういうふうに読んでもらえるとは思ってませんでした。

投稿者 kenzo : 2006年10月23日 17:47

この文章私好きです。ちょっと夢枕獏的なものを感じました。

投稿者 れんこん : 2006年10月23日 15:43

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