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2007年04月29日

春の祭典

今日は毎年恒例、恵比寿神社の春の祭典「愛宕祭」です。この「愛宕祭」、去年も書きましたように火の神様をお祭りするものです。

大朝の町のほうでは毎年この同じ日に「わさまち」というお祭りをしているのですが、これも実は同じ「愛宕祭」。昔の商店街にある愛宕神社のお祭りです。だから同じ日にあるわけですが、今年はこの日になった謂れを知ることができました。

昔々、大朝の町で大火があったそうです。その日がちょうど今日らしく、それ以来火の神様をお祭りし、火事など火の災害がないようにという行事になったそうです。

我が部落でのお祭りは見ての通りこじんまりとしておりまして、純粋に準備と祭典、後片付けだけしかありません。一方「わさまち」のほうは完全にイベント化しておりまして、ステージあり、出店ありの大騒ぎです。といってもあくまで田舎町での規模ですから・・・「わさまち」で愛宕神社にお参りをしたり式典に参加する人がどれだけいるのかは甚だ疑問です。

ま、それはさておき、この「愛宕祭」の最中に「火災通報」、つまりは火事が起こりました・・・このお祭りに関係のない地区でのことではありますが、皮肉なものです。と同時にやはりこの時期は火事が起きやすい気候であることは昔も今も変わらないということなんでしょうね。

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2007年04月28日

新調

トラクターの爪を新しくしました。今のトラクターを中古で買ってから5年、小指くらいの細さにまで磨り減っていた爪はあまりにも仕事になりませんでした。

結構高い代物なのですが、思い切って買って大正解です。格段にいい仕事をしてくれます。新しいもので耕耘して見ますと、今までいかに無駄な時間と燃料を使っていたかを思い知らされました。

ということで田んぼの荒代かきは一度やっていたのですが、新しい爪でやり直しです。なにせ古い爪でかいた代はほとんど練られていないので水がすぐに抜けてしまうので。

なにはともあれ、気分よく作業ができます。

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2007年04月26日

狩猟本能

ようやく暖かくなってきました。と同時に野良仕事は急に忙しくなっております。今まで縮こまっていた野菜たちも急に生育を再開し始め、田ごしらえもあいまって慌しくなってきました。

そんな中、さくらは最近やたらと狩をしたがります。先日散歩途中でモグラを捕らえたのを皮切りに、最近は動くものを見るとすぐに跳びかかっていきます。

そして今日、ついに鳩を捕りました。ハウスの中に入り込んでいた鳩が出口を見つけられず中で右往左往していたところ、目敏く見つけたさくらの狩が始まりました。

私が気付いて鳩を逃がそうとハウスへ近づいていたちょうどそのとき、目の前で捕まりました。哀れ鳩は一瞬で羽をむしられ飛べない姿に。さくらの場合、とりあえず動かなくなったら面白くないようで、さっさとその場を離れます。

鳩は死んでおらず、まだ元気な状態なのですが、羽をむしられているのでもう飛ぶことができません。とりあえずハウスから逃がしてはやったのですが、飛べない鳥は獣達の格好の餌食です。おそらく今晩中に食われてしまうのでしょう。

ハウスという人工物を立てたのも私、さくらを放して遊ばせていたのも私、この惨事の全ての発端は私にあると思うとなんとも後味の悪い出来事でした。

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2007年04月20日

それでも毒は・・・

4月も20日になりましたが、相変わらず朝晩は冷えます。日中は暖かいのですが、この寒暖の差はこたえます。

先日苗を覆っていた銀紙をはがし、お目見えしました。今年は芽だしをしていませんので、苗の大きさもまちまちです。一見いい加減に見えるこんなやり方も、手植えだからできること。機械植えの場合は苗の大きさを均一にそろえますので、電気を使って出芽をそろえます。

今年の私はそれが面倒くさいということと、播種前に既に芽が出始めているものもあったこと、そして電気に頼らずにという思いから今年は芽だしを省いたわけです。

さて、銀紙をめくってみると・・・

こんなところもありました。ネズミかスズメか、犯人はよく分かりませんがとにかくやられてます。今のところ被害はあるものの苗が足りなくなるほどの被害ではないので目をつむっています。

でもこれ以上被害が広がったら・・・と思うと少し怖くなり農協で殺鼠剤を買ってきました。早速ハウスの隅に置いてみたものの一晩中悩みました。

ネズミが毒を食べて死ぬ(若しくは弱る)→そのネズミを捕食する動物がいる

ネズミは死ぬけど大きな動物は大丈夫だよ、とか言われてもやはり毒を保有しているものを食べるという行為は気味の悪いものです。(私が食べるわけではありませんが・・・)

結局翌朝(今朝)殺鼠剤は回収。地道にペッタリシートで頑張ることにしました。とりあえず殺鼠剤も食われた形跡はなかったのでよしとしましょう。

「背に腹はかえられない」とはよく聞きますが、この大義名分の下に我々は農薬や添加物を食わされ、山・川・田畑(当然暮らしている環境も)は汚染され続けているわけですから、よくよく危険な言葉です。

そもそもそんな毒(=合成化学物質)がなくとも人間は死にませんから「死活問題」ではなく単にその人の「怠慢」と「強欲」のなせる業なんですけどね。

私もまだまだそれらが抜け切りません・・・

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2007年04月17日

寒いけど・・・

昨日からまた寒くなりました。とはいえもう4月も後半。さすがに種まきをしたい野菜もあります。

こんな時頼りになるのが周囲にある植物。花の咲き具合や新芽の出方などで季節を読み取り野良仕事の指針とするのが昔からの百姓の知恵でした。

ところが今年はこの頼みの綱が大混乱です。早く咲く花、遅く咲く花の順序が入れ違ってみたり、同じ時期に姿を見せるはずのないもの同士のペアが見受けられたりと、全くもって不可解千万。

こうなってくるとかなりの賭けにはなりますが、旧暦だけを頼りに作業を進めることにしました。これでも新暦よりはなんぼかマシでしょう。

午前中周囲の人たち(自然農法に理解のある人に限りますが・・・でないと季節感などを尋ねるのに役に立ちませんから)にいろいろと相談してみて、決心しました。そして午後からはいろいろと種蒔きを。

とりあえず霜に弱いものはハウスの中で育苗していますのでその点だけは心配ないのですが、今後の生育如何によっては大きく作業工程も変わってくるでしょうから予断を許しません。

今晩はまた更に寒くなってきました。今頃になってまたストーブに火が入りました。念のためにと今月頭に買っておいた灯油が役に立ってます。

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2007年04月15日

オリキャン

この土日、私のはるか後輩に当たる大学の新入生達が「オリキャン」でうちに来ました。
この「オリキャン」、「オリエンテーション・キャンプ」の略でして、新入生が大学に入ってすぐの頃に親睦を深めたりすると言う目的で私達のころからあった行事です。

十数年が経ち、その内容や規模など形はすっかり変わってしまったようですが、そのおかげで小規模になり、今回のようにうちで受け入れることもできたというわけです。ちなみに私達の頃は全学一斉にやってました。

人数は学生30名、院生2名、教官2名の計34名。それに私とさくらです。これだけの人数が一時に泊り込んでうちに来るということは初めてのことでしたし、人数が人数だけにどうなることかと気を揉みましたが、みな素直でいい子ばかりでしたので期間中とても楽しく、そして予想していたよりもスムーズにプログラムを進めることができました。

さすがに今日の午後に皆が帰ったあとはすっかり気が抜けてしまい、ぐったりとしてしまいましたが、期間中充実していたのでしょう、「疲労感」とはまた少し違った感じです。

学生達に話をする機会も与えてもらえましたし、一緒に飯を作ったり作業をする間を通じてもいろいろと話ができましたし、歳はかなり開いているのですがいい刺激をもらえました。こうした機会をいただけたことに感謝です。

さて、明日は雨の予報なので少しゆっくりできそうですが、また気持ちを切り替えて田畑に臨みましょうか。

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2007年04月13日

イデセキ

今日は午後から「イデセキ」。田んぼに水を引く水路の点検、掃除です。みんな「イデセキ」と言っているのですが、どういう漢字を当てるのかよく分からないのでとりあえずカタカナで。

私のいる地域は最も水下に当たり、毎年のように水が来ません。今年は冬場の雪不足もあり、例年以上に水が少ないのでより万全を期して水取りに臨まなければなりません。

ということで部落内の水利権者が集まって「イデセキ」です。水路を辿って取水口(ここを「イデ」と呼んでいる)のある場所まで確認しながら歩きます。距離にして1.5キロくらいでしょうか。

余りの水の少なさに一同唖然としながらの遡上です。途中からは全く水が通っていない有様です。「イデ」まで行ってみて原因判明。

「イデ」から水路に入ってすぐのところ(写真の場所です)に大量の土砂が堆積しています。これにより水量がかなり制限され、当然下にむいてはチョロチョロしか水が流れないということです。

水上の人は自分の田んぼの水路なのに掃除をしないのか、と思われるでしょうがしません。その程度の水量でも自分の田んぼには充分水が入りますから。でも下の人間はこれでは一滴も水が来なくなりますので必死です。

で、水路からきれいに土砂をあげてみますと・・・見違えるような水の流れ具合です。やはり水路はこうでないと。

その後水の流れを確認しながらまた下まで戻って「イデセキ」終了です。これだけやっても絶対的な水の少なさは否めませんが、なんとか田んぼにはなりそうな気配です。よかった、よかった・・・

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2007年04月12日

田起こし終了

このところの好天で田んぼがよく乾いてくれました。ということで、昨日、今日と田起こしをしました。

明日は雨が降りそうということで、なんとか今日で一通りの田んぼを起こし終えました。思ったよりも早くかたがつき、気分的にもひと段落しました。

今日はもう一枚写真です。

こちら先日籾播きをしてハウスにおいていた苗箱なのですが、「チュー害」発生です。2~3枚なのですが、ネズミに荒らされました。なるべく「赤米(殺鼠剤)」には頼りたくないのですが、もう少し様子を見てこれ以上被害が出るようであれば考えなければいけません。

ちなみに今は「ペッタリシート(ねずみ用のゴキブリホイホイみたいなもの)」を仕掛けていますが、さすがに屋外ということで成果は期待できそうにありません。

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2007年04月10日

あー、怖かった

今年から一枚田んぼが増えました。その田んぼはこれまで数年間放置されており、一面の草が鬱蒼としていました。

このままではトラクターも機能しません。季節は春。先週から好天が続き、よく乾いています。去年からのままで立ち枯れになっている草、それ以前から堆積している枯れ草などが厚く敷き詰められた状態です。

一気に燃やしてしまおうということで、ついに本日決行しました。

夕方6時を廻り、お天道様は西の空に沈んだ頃。普段だとこの頃に一旦風が止みますので、それを狙って火をつけることにしました。

ところが今日は折悪しく風が止みません。とはいえそれほどひどい風でもないので思い切って火をつけることに。

予想以上に一気に燃え広がり怖いのなんの。ライター一本で瞬く間に日は田んぼ一面に広がっていきます。さすがに一番火が大きいときは写真どころの騒ぎではなく、少し火が落ち着いた頃にようやく写真を撮ってみました。

よく乾いていたので7時ころにはすっかりと燃えきってくれました。田んぼはきれいに一面の灰。焼畑農法さながらですね。

これで少し田んぼに近付きました。

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2007年04月07日

籾播き

先日の雪以来未だに朝晩は少し冷え込みますが、日中はだいぶ気温が上がってきました。

そんな中、本日ついに籾播きをしました。今年の稲作りもいよいよ本格的に始まったという感じです。

先月頑張ってハウスを建てたおかげで順調に作業も進みました。ただ、今日くらい暑くなってくるとさすがにハウス内での作業はつらい・・・ただ籾を播いて苗箱を広げてといった軽作業ではありますが、この時期にはないくらい汗をかきました。

例によって写真は撮り損ねております。籾播きが終わってもすぐ次の作業が待っているので休むまもなく動いておりますと、気がつくと夕方。さくらの散歩、夜は部落の寄り合いがあったりとバタバタしておりました。

あれも、これもと追い立てられるような感もありますが、今年はそれでも一つずつ片付けては進むという形が今のところは取れている気がします。これが私の成長なのか、はたまためぐり合わせがよいだけなのか・・・

今の忙しさの3分の1くらいは実は去年の秋にサボった分のツケでもあります。近所のお年寄りと話していたときに「去年の秋には戻れんけーねー。」という言葉を聞きました。重たい一言です。

一つ一つコツコツと着実に、というのは百姓のモットーですが、その裏には先の先まで見越した計画性とあくなき自律心が備わっていないと実現できないということを改めて反省させられた次第です。

しばらく晴れ間が続きそうなこの時期にあれもこれも・・・否、一気に片付けようという土建屋根性ではなく細く長くの百姓根性で足元だけ見て暮らせるようにならないとな。

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2007年04月04日

新記録

寒い、寒いと思いながら朝起きてみてびっくり。雪が見えます。私がここに来てから一番遅い雪です。

この時期のことなので少し降ってすぐに止むだろうとたかをくくっていたのが間違いの始まりでした。

その後も雪は降ったりやんだり。結局夕方までずっとこの調子でした。降ってはうっすらと景色が白くなり、止んではすぐに融けてなくなり、と一日繰り返しておりました。

更に悪いことに風は台風並み。買い物に出かけている間に洗濯物は物干し竿ごと吹っ飛ばされており、無残、洗濯物は泥水の中。干し道具は落ちて損壊。

今のところ雪は止みましたが風は相変わらず、というよりも更に強くなっている気がします。明日は更に冷え込んで氷点下の予報。

4月だよなあ・・・桜も咲き始めているんだよなあ・・・

今年は油断ならない気候が続きそうです。

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2007年04月02日

お宝・・・とはいかないが

ここ大塚でもようやく桜が咲き始めました。でもまだ梅は満開状態を保っていますし、桃も今頃蕾が膨らんできています。今年はうまくいくと梅・桃・桜を同時に拝むことができるかもしれません。まあ、これも気候がおかしいってことでしかないんですが。

しかもまた明日から寒くなりそうです。4月に入っていきなり寒気がやってくるとの予報。予報どおり今日は午後から北風となり、日が暮れてからは気温も下がってきています。

写真ですが、畑で拾いました。何かさっぱり分からない写りですが、「五銭硬貨」です。私のカメラではこの程度の写りが限界です。これ以上よるとピントが合いませんでした。写真の裏面(どっちが硬貨の表かよく分かりません)には「大日本」という文字と「昭和十七年」という文字、それから何かはよく分かりませんが鳥が刻まれています。
ちなみに写真の面は「五銭」という文字と菊の御紋が入っています。

私五銭硬貨は初めて見ました。一世代上の人たちは実際に使っていた記憶もあるのではないかと思いますが、私世代は「銭」という単位を使ったことがありませんので。

大きさ、重さ、ともに現在の一円硬貨並です。拾ったときは土がついていたこともあり、一円硬貨だと思っていましたが、土を落としてみてびっくりです。どういう経緯で今ここに出てきたのか興味が尽きません。

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