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2007年10月31日

稲こぎ

イヤー、しばらくサボっておりました・・・更新を。気がつくと一週間。相変わらずの気分屋であります。

さて、今日からいよいよ稲こぎ(脱穀)を始めました。今日は朝から快晴。絶好の稲こぎ日和であります。先週の雨もどこへやら、稲はいい具合に乾燥しきっております。乾きすぎではないかという心配もありますが、先週の雨や毎朝の露などで適度に水分を保持してくれていると信じております。・・・単に水分計の数値を見るのが怖いだけという見方もありますが。

さあ、やるぞ!と意気込んで取り掛かりました、ところが・・・

いきなりコンバインの不調であります。稲をこいでもこいでも・・・あれっ?何で籾が出てこないの?しかも籾袋に大量の藁クズが入ってきている・・・もしや・・・

急いで機械を止めて不具合の原因探しであります。あちらをばらし、こちらをばらし・・・ようやく辿り着いた怪しい一箇所。ここがまたかなり面倒なことになっております。

言葉では説明しにくいのですが、とにかく籾を送る螺旋が藁クズなどで完全に詰まっておりました。それを取り除くために大々的に部品を外して外して・・・途中心配してみに来てくれたお隣さんにも手伝ってもらいながら何とかかんとかつまりを取り除き復活!

と、ここまでで既に午後1時半過ぎ・・・まだ始まったばかりだぞ・・・今日はもう昼抜きでやるか、と勇んで再開。

すると今度はギアの連結部分のピンが折れた・・・これが午後2時半頃。またまた分解+修理。そして再開。直後に直したピンがまた折れる・・・もうだめだこりゃ・・・

農機屋で部品を買い足し修理を再開したのが午後3時半頃。この時点で今日の作業は諦めました。とにかく今日は機械を直して明日に備えることに専念しよう、と。

今日はちょうど午後4時半ごろに来客があったのでそれまでになんとか片付けておしまいです。

ほんと機械に頼るってのは怖いものであります。これだけ故障すると何にもできなくなりますもんねえ。と言って、手でできない量だから機械に頼っているわけでして、特に私のように中古機械をもらってくる人間は日ごろの整備と大事に使うということだけは心がけておかないといけませんね。

人の体も同じですが、年とともにあちこちガタが来るのは当然のことですからねえ。
明日は無事に動いてくれるかな・・・

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2007年10月23日

JP

今日は配達の日。広島に出たついでに実家の近くの郵便局で振込みなどの用事も済ませることに。このパターンは配達の日に結構行っていたことであります。

振込票に必要事項を書き込み窓口へ。すると窓口のお姉さま、こちらには全く見向きもせずに自分の作業をひたすら続けております。で、ひと段落すると・・・

「番号札を取ってお待ちください」

私、「えっ、何それ?」

「そこにある札をお取りになってお待ちください」

なんか銀行みたいなことになってきたんだなあ・・・と雑誌を取って椅子に座る私。
なかなか呼ばれません。というよりも番号を呼ばれている人がおりません。椅子にて待つ人5~6名。窓口で応対を受けている人1名。窓口の開いている数3箇所。

待っている間に隣に座っていたおばさんの話。
「切手1枚買いに来ただけなのにこんなに待たされるんかねえ・・・今まではこんなことなかったんじゃけどねえ・・・」

私もこれまでに時々利用していた郵便局なので以前の状況も少しは知っておりますが、かなり手早く用事が済んでおりました。民営化されたからといって利用客が突然数倍に増えたわけでもなく、周辺住民の数も変わっていないはず。

あまりにもバカらしくなったので振込みは諦め局を出ました。出る際に私の取った番号札は新しく入ってきたおばさんに譲りました。でも番号は1番しか変わらなかったんですけどね。私が入ってから出るまでの時間10分弱。要するにそのくらいのペースでしか利用客は入ってきていなかったという忙しさなのです。

イヤー、民営化万歳!

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2007年10月22日

霜降前に

週末から急に朝晩の冷え込みがきつくなりまして、本日霜が降りました。ちなみに今朝の気温は2℃くらい・・・

今年はいつまでも暑く、なかなか秋らしくならないとか、紅葉が遅いとか、いろいろ言われておりましたが、急に寒くなってきました。

といいましても日中はまだまだ気温が高く、今日はサツマイモを掘っていたのですが、汗ばむくらいの陽気。昨日でなんとかもち米も刈り終え(少し残しましたが)、今度は畑仕事がたまりまくっております。まだ今から米の脱穀、籾摺り作業も残っておりますのでこれと平行してということになりますが、不吉なことに今週雨が降るとの予報。
仕事の段取りに相当頭を悩ませております。

こんなときこそ心穏やかに一つ一つ丁寧な仕事を心がけねば。あれこれ要らぬことを考えながら仕事をしているから、今日みたいに鎌で手を切るんだよねえ。

「自然の流れに沿って生きると、秋は収束結実のとき」とは自然農法家の川口由一氏の言ではありますが、まだまだ自然の気を充分に取り込んだ生き方とはなっておりません。精進、精進・・・

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2007年10月20日

耐え切れず

ついにストーブをつけてしまいました・・・「ついに」というか「急に」なんですけど。

今日は夕方から急速に冷え込んできまして、19時前の段階で8℃を下回ってきました。こりゃあ、今夜の冷え込み方はやばい。明日の朝はどこまで冷えるんだ。と、そう思うと益々寒く感じてしまいます。

例年であれば、この時期にこのくらいの寒さというのは当たり前だったようなきもしますが、今年はまだ稲刈りも最終段階(最後のもち米を刈っているところです)。日中はぽかぽかと暖かく、「朝晩が冷えてきたねえ」とは言いながらもその言葉の裏には「まだまだ本格的に寒くはならないね」という思いが見え隠れしておりました。

そんな状態でしたので、今日の急激な変化は少々面食らってしまいました。今日は風邪をひかないようにしっかり暖かくして寝ましょうか。

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2007年10月15日

折り返し地点

13日から再開しました稲刈りですが、本日でようやく2枚目の田んぼが終わりました。たかだか1反の田んぼに実質3日近くもかかってしまいました。

昨日の午前中に寺掃除、今日の午前中に配達準備、と他のことに多少の時間を割くことはありましたが、これが稲刈りペースが進まなかった理由ではありません。

元凶はバインダー。この機械、稲を刈り取って紐で結束するまでをやってくれるという優れものでして、要らなくなった人からもらったものです。

今年は万全の態勢で!と意気込み、刈り歯や紐を切る部分の歯(とくにこちら)を研いだり油を差したりと充分な準備をして臨んだのですが、この2枚目の田んぼに入ってからというもの結束ミスが連発です。

1枚目の田んぼを刈っている時はかなり調子よく働いてくれていたのですが、一体この間に何があったのでしょう・・・

機械のやることですから、結束しなかった稲束は刈り取ったままの状態でその場にバサッ。最後にそれを括り直してから架けることになるのですが、これがものすごく時間がかかってしまいます。

機械のことですから100%は期待しておりませんが、さすがに1時間刈る間に50も60も結束ミスが出てくるとこれを片付けるだけで刈り時間の倍近くかかってしまってます。

実はこれ、手刈りをするよりも時間と手間がかかってしまうのです。上記のように刈った稲をバサッとやるものですから稲はバラバラ。それを揃えるのがものすごく手間になるのです。自分の手で刈るときは刈りながら揃えておりますのであとは括るだけ。括る作業自体はそれほど手間なことではないのです。

私が一人で手刈りをした場合、丸々3日張り付いてやれば1反くらいは終わります。バインダーを使うということでそれ以上の仕事速度を期待して臨むわけですが、それがこの体たらくでは少々面白くありませんね。

「まあ、機械なんてこんなもんさ」と諦めるしかありません。イライラしながら田畑に向かうなどは商人農家のやることでして、仮にも百姓を称するもののすることではありませんからね。

何より自分にとっても作物にとってもイライラは悪影響しか及ぼしません。えらそうに言ってみても、私自身今までは結構イライラしながら野良仕事をしていたことがありました。で、今年のテーマを「穏やかな心で野良仕事」と独りで決めてやってきたわけです。

秋までやってきて思いました。イライラして急いで仕事しても、穏やかにのんびりした気持ちで仕事しても結果は変わりません。否、むしろ穏やかに過ごしたほうが終わった後の気分が格段にいいのです。なんか楽に仕事ができたような、有意義に時間を過ごせたような、そんな充足感に満たされます。

そもそも百姓仕事って短期間だけで勝負するものでもなかったんですよね。5年(研修期間を入れると7年)もやってきてようやくそんな境地に立てるようになりました。

こんなペースで稲刈りをしておりますと、いつ終わるんだという気にもなりますが、遅々としてもやっただけは仕事は進みます。急がず、怠けず、日々コツコツ少しずつ、で着実に実りの秋を満喫したいものです。

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2007年10月12日

再開準備完了

先日の雨に続き、昨日、今日とお隣さんにバインダーを貸していたので稲刈りは中断したままでした。

で、この間何をしていたかといいますと、田んぼの草取りです。「こんな時期に?」と思われるかもしれませんが、稲刈りをするのに明らかに邪魔になるほどの草が生えていたのです↓。

この草、8月まではなかったのです。今年は早くから田んぼを乾かしていた(単に水が来なかった)ので水草はほとんど生えてなかったのですが、最後になって陸草が大量に生えてきたという次第です。

草の多いところはもう放っておこうかとも思ったのですが、草を除いてみると結構米があるじゃあないですか・・・ということで草を取ることに。

ところがいざ草を取り始めてみるとこれがなかなか。はっきりとは数えておりませんが、延べ日数で一週間はかかったのではないかと思います。それもひどいところだけ取ったわけですから、完璧には取り去っておりません。↓

面白いもので草の生えていたところは稲も葉がまだ青々としておりました。ということでパッとみ草が生えていたときの写真とどのくらい変わったのかが分かりにくいかもしれませんが、ものすごっく変わってるんですよ。

バインダーもかえってきましたし、これで明日から心置きなく稲刈りを再開できます。なんとか来週いっぱいでは終わらせたいな。

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2007年10月10日

体育の日の力

日本で始めてのオリンピック、東京オリンピックの開会式が行われた日が10月10日。それにちなんで「体育の日」が制定されました。

それまでの気象データから最も晴れる確立の高い日を選んで決めたという話を聞いたことがあります。

昨日までの天気予報では今日も明日も雨の予報でした。・・・が、蓋を開けてみると今日は見事なまでの晴れ。さすがは「体育の日」です。

思い返してみるとこの10月10日に雨が降った記憶は無いくらいに晴れている気がします。

「ハッピーマンデー」などという訳の分からぬ制度ができるまではこの日に運動会などが多く催されていました。晴れる確率が高いわけですからみんな楽しく行事を満喫できていたわけです。

古より定められていた祭事や祝事にはそれなりの理由があったわけですが、「サラリーマン大国=商人根性大国」である現在の日本には「そんなこと関係ねえっ!」よろしく暦もどこへやら。

おかげで運動会は雨が多く、挙句の果てには館内での運動会。運動会の醍醐味もどこへやら。あらゆることが形骸化している時代を見事に反映しております。

まさに「はい、おっぱっぴー!」であります。

こんなにいい天気なのですが、昨日までの雨がありましたので、今日は稲刈りとはなりませんでした。今のうちに稲刈りに邪魔になる草を取っておき、稲刈りの再開に備えるという一日でした。

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2007年10月06日

稲刈り開始

いよいよ本日から稲刈りを始めました。毎年のことではありますが、このあたりでは一番おそいくらいの刈り初めです。

今年は特にいつまでも暑かったこともあり、なかなか熟れが進まず、加えて天候や準備、助っ人との兼ね合いなどを考えてこの時期となりました。

本日は快晴。朝はこの秋一番の冷え込みとなりまして、気温は10℃を少し切るくらい。日中はまさに「雲ひとつない」晴天で気持ちよく稲刈りができました。

今日は2名の助っ人とともに稲刈り開始です。相変わらずうちの稲刈りは「ハデ」にかけて干しますので一般的なコンバイン刈りよりも手間、時間ともにかかります。

初めに「ハデ」を組む場所の稲を刈りまして、写真のように「ハデ」を組み、刈った稲束を架けていきます。そして「ハデ」を一通り組み終わったらあとはひたすら刈って架ける。

ちなみに稲を刈って結束するまでは「バインダー」という機械がやってくれますので、私一人が刈ってあとの二人で稲束を運んで架けても刈るほうが圧倒的に速くなります。

今日は1反8畝の田んぼ。初めの準備で少し時間を取ったこともあり、半分くらいまでしか終わっておりませんが、こうして刈り取った稲が「ハデ」にかかっている姿を見るのは壮観であります。

悲しいことに台風の影響で明日夜からしばらく雨が続く予報。明日中になんとかこの一枚が終わるかどうか。明日は助っ人一人になりますので微妙なところですが、まあできたところまでです。

稲刈り開始早々から中休みとなりそうですが、天候のことは如何ともし難く、そちらに合わせて動くしか仕様がありません。なんとか月末までには玄米にできるといいのですが、これまた天候次第なのできわどいところとなりそうです。

ちなみに今年の米の出来、去年よりはよさそうです。どのくらいの量と質になるかは結果を見てみないと分かりませんが、今年は暑い日が続きすぎたので質のほうがどうなっているか少々心配でもあります。

とはいうものの年によって作柄が変わるのも自然の流れですのでできたものをありがたくいただくという姿勢こそが美味しくお米をいただく一番の心構えなのかもしれません。

あとは台風の影響が少ないことを祈るばかり・・・明日も稲刈り頑張ります!

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