折り返し地点
13日から再開しました稲刈りですが、本日でようやく2枚目の田んぼが終わりました。たかだか1反の田んぼに実質3日近くもかかってしまいました。
昨日の午前中に寺掃除、今日の午前中に配達準備、と他のことに多少の時間を割くことはありましたが、これが稲刈りペースが進まなかった理由ではありません。
元凶はバインダー。この機械、稲を刈り取って紐で結束するまでをやってくれるという優れものでして、要らなくなった人からもらったものです。
今年は万全の態勢で!と意気込み、刈り歯や紐を切る部分の歯(とくにこちら)を研いだり油を差したりと充分な準備をして臨んだのですが、この2枚目の田んぼに入ってからというもの結束ミスが連発です。
1枚目の田んぼを刈っている時はかなり調子よく働いてくれていたのですが、一体この間に何があったのでしょう・・・
機械のやることですから、結束しなかった稲束は刈り取ったままの状態でその場にバサッ。最後にそれを括り直してから架けることになるのですが、これがものすごく時間がかかってしまいます。
機械のことですから100%は期待しておりませんが、さすがに1時間刈る間に50も60も結束ミスが出てくるとこれを片付けるだけで刈り時間の倍近くかかってしまってます。
実はこれ、手刈りをするよりも時間と手間がかかってしまうのです。上記のように刈った稲をバサッとやるものですから稲はバラバラ。それを揃えるのがものすごく手間になるのです。自分の手で刈るときは刈りながら揃えておりますのであとは括るだけ。括る作業自体はそれほど手間なことではないのです。
私が一人で手刈りをした場合、丸々3日張り付いてやれば1反くらいは終わります。バインダーを使うということでそれ以上の仕事速度を期待して臨むわけですが、それがこの体たらくでは少々面白くありませんね。
「まあ、機械なんてこんなもんさ」と諦めるしかありません。イライラしながら田畑に向かうなどは商人農家のやることでして、仮にも百姓を称するもののすることではありませんからね。
何より自分にとっても作物にとってもイライラは悪影響しか及ぼしません。えらそうに言ってみても、私自身今までは結構イライラしながら野良仕事をしていたことがありました。で、今年のテーマを「穏やかな心で野良仕事」と独りで決めてやってきたわけです。
秋までやってきて思いました。イライラして急いで仕事しても、穏やかにのんびりした気持ちで仕事しても結果は変わりません。否、むしろ穏やかに過ごしたほうが終わった後の気分が格段にいいのです。なんか楽に仕事ができたような、有意義に時間を過ごせたような、そんな充足感に満たされます。
そもそも百姓仕事って短期間だけで勝負するものでもなかったんですよね。5年(研修期間を入れると7年)もやってきてようやくそんな境地に立てるようになりました。
こんなペースで稲刈りをしておりますと、いつ終わるんだという気にもなりますが、遅々としてもやっただけは仕事は進みます。急がず、怠けず、日々コツコツ少しずつ、で着実に実りの秋を満喫したいものです。
2007年10月15日 20:09
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投稿者 gpjjixai : 2015年05月04日 03:30