嘘の構図
相変わらず雪山にこもっておりまして、世の中のことがさっぱりです。元々たいした興味も持っていないのですし、テレビがなくなってからというものラジオニュースだけで十分だということも分かってきましたが、毎日スキー場に行っておりますとそのラジオニュースも満足に聞けておりませんのでいつも以上に世相に疎くなっておりました。
で、今日久々にニュースを聞きますとまたまた中国産の食品問題が話題に上っておりました。相変わらず事の本質には目が向かない人種が大多数を占めているようです。
最近私ソバを食べるときに七味唐辛子を振りかけております。年末に京都へ行った折に買ってきたものですが、せっかくのものなので風味の落ちないうちにと思いソバや豚汁にせっせと振りかけているわけです。
ふと「七味」って7つの薬味が入っているんだけど何が入っているんだっけ、と思い裏面などよく読んでおりましたら面白い記述を見つけました。
注意書きの一番最後に小さい字で「添加物等は一切使用しておりません」と書かれております。
当然といえば当然ですが、私思いました。
そういえば「無添加」という表記をデカデカと前面に押し出している商品に限って思いっきり添加物が入っているんだよねえ・・・って。
これは決して「偽装」ではなく「無添加」の前後にものすごく小さい字で「保存料」とか「着色料」とか「化学調味料」などといった限定事項がちゃんと書かれているわけです。
「化学調味料」に関してはかなり疑わしいところがあるのですが、一応法的には抵触していないようですのでこれは認可している省庁の問題です。これはどーでもいいのですが。
嘘をつく人間というのは自分の嘘を見抜かれないように受け取る側の注意をうまい具合に余所に逸らすものです。
本来「食べ物」という範疇の中に「添加物」的なものは一切入っていては不自然なのですから、わざわざ「無添加」という文句を売り言葉に使うこと自体が疑惑の対象になるわけでして、自然なものをごく当たり前に生産しているものはそれを売り文句にすること自体に違和感を感じなければ贋物であります。
「食」というものを「農」と「命」から切り離し「商品」としてしか捕らえる事のできなくなった「文明人」はいつまでたっても「国産」とか「中国産」などといった表象だけで踊らされ続けるのかなあ・・・
2008年01月31日 19:27
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