もう充分
ここ数週間快晴というものを見た記憶がありません。これはスキー場にずっといるからというわけではなく、家にいても同じようなものです。この先一週間の天気予報も雪マーク満載です。もうそろそろ雪はいいですよ。
節分を越えてからの雪はといいますと、朝:根雪部分はカリカリ、新たに積もった部分はサラサラ、夕方:全てズブズブ。特に夕方の雪には苦労します。雪の深さはそれほどでもなく、長靴で充分対応できるのですが、足をとられて歩きにくいこと。車に至っては家に帰る最後の坂を登るのにかなりてこずります。
水気の多い重たい雪というのは雪かきをするのにも非常に疲れますし、苦労させられることばかりですが、これも春を迎える直前には避けて通る事のできない試練のようなものですね。
冬になるとこれほど雪と曇天に閉ざされる環境の中ではただひたすらじっと耐えて春を待ち焦がれるというのが最も自然に即した生き方なんだなとつくづく感じさせられます。だからこそ雪が降るまでの冬支度にも精を出すわけですし、春へ向けての鋭気も養われるわけです。
年中同じように動こうと思うから無理が出るわけですし、要らぬことも沢山しなければならない。全ては人間の傲慢な欲から発するわけですが、この構図、現代の農業形態から社会構造に至るまであらゆる局面に通ずるものを感じます。
ここに来た当初はこうした過酷な状況をいかに克服するかということに誤った知恵を働かせることが進歩だと考えて過ごしておりましたが、最近になってようやくいかに順応できるかという道を模索できるようになって来ました。
雪に対しても「嬉しい」→「嫌い」→「当たり前」と受け止め方も変化してきているようです。冒頭のように「もういらない」と感じるのは私がスキー場なんかに勤めに行っているからそう思うんですね。
もっと雪深い地域の人たちからすれば「なんだ、その程度」と笑われそうですが、元々雪の少ない土地で育ったものですからこれでも大目に見てくださいね。
2008年02月07日 18:13
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