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2008年03月12日

わら草履


暖かい日が続きます。融け残った雪に目を背けておればすっかり春であります。

今日は第2回目のわら草履を作る会。月曜日に第1回目がありまして今日が2回目でした。

近所のおじいさんに教えてもらい、部落のご婦人方と一緒に作り方を習いました。私がわらを取っているということが幸いしまして、声をかけてもらいました。

過去2回くらいわら草履作りを体験したことはあったのですが、作り方など全く持って覚えておりません。今回はみんな作り方を会得しようと本気の集まりですから続けて何足か作りました。

月曜日と今日と半日ずつ教えてもらいながらみんなでワイワイと作っておりまして、私は合計で3足(つまり6個)作りました。おかげで作り方はすっかり習得することができました。

ただ出来上がったものの精度としましてはまだまだでして、思うように大きさをそろえて作ることがまだ出来ておりません。大きさのバラバラな草履を持って帰りましてあとはそれなりに近い大きさのものとつがいにして履くしかありません。

こうしてわらを生活に活用することができるようになってくると、米作りも食べるためだけではなく「わらを取るため」というもう一つの目的が出てくるわけでして、そうなると余計に米作りに力が入りますね。

秋の大学の実習のときにこういうプログラムを入れても面白いなと先生をしてくれたおじいさんと話をしておりました。生活に根差した技術というのは年々失われておりまして悲しい限りですが、今はまだこうして教えてもらえる人がいらっしゃいます。今のうちに私達が学べるだけ学んでおかないと本当に何もできない日本になってしまいますね。

私も安定して同じような草履を作れるようにまだまだ数をこなさないと。

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2008年03月08日

陽光

ポカポカと気持ちのいい陽気であります。雪もかなりなくなりまして残雪が見えなければ春満開といった一日でした。

遊びに来ていた学生達は今日の午後帰っていきまして、またさくらと私だけの静かな寺に戻りました。今日は最後の昼食に私がソバを打ってみました。

それなりにソバらしくはなったものの、茹で上がってみると短く切れてしまい「ツルツル」とはいきませんでした。水加減の問題か、いやはやソバ打ちも難しいものです。

今回学生達の滞在は3泊4日。私が少々風邪気味ということもあり、活動的に滞在期間を共にしてやれなかったのが心残りでもありましたが、ソバ打ち、カマクラ以外にもボカシ肥を作ったり、ハウスを片付けたり、小豆を選別したりとちょっとした百姓仕事も一緒にできたので、そのくらいのところで勘弁してもらいました。

あとは一緒に食事をしたり酒を呑んだりする中で学生達の日常や考えていることなどにも触れることができ、いい刺激をもらえたことに感謝であります。この歳になって、更に片田舎で百姓などしておりますと街の若者と接する機会なんてほぼありませんからねえ。

明日は消防団の春季訓練。ということで仕事にはなりませんが、田畑の雪も8割方融けてきたことですし、暖かくもなりつつありますし、そろそろ本格的に動き始める準備に取り掛かれそうです。

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2008年03月06日

ソバ打ち・・・?

昨日から学生が遊びに来ております。今回は特に実習というわけでもありませんので好き勝手に遊ばせております。

昨日は到着してから早速「かまくら」を作りたいということで、本堂の裏へ。ここが日当たりも悪く、また屋根からの雪ずりの量も一番多いところですので、他の場所の雪が融けても最後まで融け残る場所なので。
女の子二人で約2時間、頑張って穴を掘り続けておりました。

こんな感じのものができておりました。中は人が入られるくらいの広さになっております。普段使わない筋肉を使いまくったようで早速筋肉痛になっておりました・・・

そして今日はソバ打ちをさせました。

初めてのソバ打ちということで、ソバの本でも勉強をさせ、実践開始です。かなり簡単にできるとなめていたようで、いざ始めてみると悪戦苦闘しておりました。
二八と五五の割合で一人ずつ打たせました。結果・・・


こんなんできました・・・写真は初めに打った二八の完成(?)図であります。

早速お昼に湯がいて食べましたが、「ソバ」というよりは「ソバ団子」?本人達、打つときも食べるときも苦戦しておりました。「もうしばらくソバはいい・・・」らしいです・・・

とまあ、こんな感じでお気楽な日々を過ごしております。明日は何をするのやら・・・

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2008年03月04日

我が家

本日無事帰ってまいりました。
天気予報では今日は広島県北部は一日雪。せっかく融けてきたであろう雪がまたどっさり積もっているかと心配しながら帰って来ましたが、予想に反してたいした雪にはなりませんでした。しかも嬉しいことに大量に積もっていた雪もこの5日の間で激減。寒さもそれなりでしてやはり着実に春の勢いは増してきているようです。

今回は福岡滞在中に自然農法をしている農家へ押しかけ訪問なども果たし、その畑などを実際に見せてもらうこともできました。しかし、当然のことながら一番目に付くのはやはり気候の違いでしたね。こうして帰ってきてみると改めていかに寒い地域に自分が住んでいるのかと思い知らされました。

冬でも野菜が作れる暖かさはやはり魅力ではありますが、寒冷地域にいるからこそ冬はひたすら休めるわけですし、どちらがいいというものでもありませんが、それなりに一長一短なのでしょう。自分の根付いた土地に沿った生き方というのができればそれだけで幸せなのでしょう。

福岡、広島と暖かいところに数日滞在し、気候的には過ごしやすい状態の中でのんびりさせてもらいましたが、少々寒くともやはりここの方が私には向いている気がしました。余所者でありながら今の住処に「我が家」を感じることができるようになったというのも時間的要因だけのものではないんでしょうね。

さて、明日からは学生が遊びに来ます。怠け心も程ほどに、気を入れなおして迎えてやりましょう。

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