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見た目以上に・・・
お盆からこちら、ほぼ毎日のように雨が降ります。丸々一日降るということは無いのですが、夜になったら降ったり、半日だけ降ったり、朝のうちだけ降ったりと、この夏に降らなかった分を取り戻すかのように降ってくれます。もうちょっと分けて降ってくれればいいのに、と思いながらもこればかりはどう仕様も出来ません。
昨夜ハチに刺されました。といいましてもこれがものすごく小さいハチでして、大きさでいうとアリくらいしかありません。部屋の中をうろうろしていたのですが、まさか刺すようなハチだと思わず放置しておりました。
ちょうど電話中だったのですが、ふと膝の辺りがチクッとしまして、見てみるとそのハチがおりました。その大きさからは想像もつかなかったのですが、けっこう痛かったです。
で、今朝起きますとやはりそれなりに腫れております。そこまで腫れはひどくなかったのですが、午前中は雨だったのでちょうどいいやということでゴロゴロしながらオリンピックのマラソン中継などを聞いておりました。
午後から晴れてきたので畑へ。たいした腫れではないと思っていたのですが、やはり動き出すと腫れがひどくなりました。痛みはありませんが、かなり熱をもってきて痒さが増してきております。
虫刺されは大体2日目が一番ひどくなる傾向がありますので、こんなものかもしれませんが、完全になめておりました。あんな小さいハチでも結構な腫れになるものです。見た目だけで判断すると痛い目にあいますね。
追悼
自然農法を提唱・実践されてきた福岡正信さんが亡くなりました。95歳だったそうです。私はご本人には会ったことがありません。福岡さんの田んぼも畑も見たことがありません。
私が福岡さんの存在を知ったのはまだ研修中の神石時代。有機農家にお世話になっていましたので、当然有機農業に関係するいろんな情報が耳に入ってきやすい環境でありました。
まだ有機農業のイロハもよく分かっていないころ、「不耕起、無除草、無肥料、無農薬」という信じられないような農業をしている人がいるということを聞きました。有機農業を目指していた私ですから「無農薬」ということは理解できる範疇でしたが、その他の原則にはただただ首を傾げるばかりでした。
「耕さず、草も取らず、肥料もやらず、で作物が育つはずがない」「きっと自然条件の非常に恵まれた特殊な事例なんだろう」そんな気持ちで投げ捨てておいたことをよく覚えています。
独立してからも毎年毎年自分の百姓のあり方を模索する日々は続いておりまして、いろいろと本も読み漁りました。そんなある日、本屋で福岡さんの著書に目が留まりました。それまでは全く読む気なんて起こらなかったのですが、そのときは他の本にも飽きが来ていたのか、何故か読んでみようという気になりました。『わら一本の革命』を買って帰り、早速読みました。
衝撃的でした。それまで私が漠然とイメージしていた世界は全てそこにあったのです。求道者が自分の進むべき道をようやく見つけた、そんな感じでした。以来数年、お金のあるときを見計らっては福岡さんの著書を買いました(一冊がけっこう高いんですよねえ、私貧乏だし・・・)。いまだに心が迷ったときには読み返しては自分の進むべき方向を再確認しております。
私にとっては福岡さんの提唱する自然農法とは所謂「農法」ではなく、生き方そのものだと思っています。事実著書の中には技術的なことは余り詳しく書かれておらず、むしろ自然農法を志す者(全ての人間に当てはまることではありますが)に必要な哲理がその大半を占めています。
私も自然農法を志しながら、やっていることはといえばいまだ有機農業の域を抜けきらず、試行錯誤の日々は続いております。が、福岡さんの本と出合ってから数年、この世の絶対的な真理というものが腹の底に少しずつ落ち着いてきて、それと共に実践も少しずつではありますが動き始めております。
福岡さんが亡くなったからといって何が変わるというわけでもありませんが、これも一つの区切りですから、私の思いを再確認させてもらう機会にさせてもらいました。あまり「追悼」というタイトルにはそぐわない内容でしたか・・・
ニンニク醤油
8月になってようやくニンニク醤油を作りました。ニンニクを掘ったのが6月下旬でしたから丸々一月半はほったらかし。いかに今年が余裕なかったかを物語っております。
このくらいの期間ニンニクを吊るしておきますと、よーく乾燥しております。こうなると皮は非常に剥きづらくなります。今年はかなり小さいものが結構あったので、こういうニンニクを優先的にニンニク醤油に使います。小さいものばかりを使っておりますと皮を剥いても剥いてもなかなかカサが増えていきません。
で、結局このくらいの量を剥くのに半日かかりました。元々時間のかかる作業ではありますが、今回は特に手間取った気がします。そのあと醤油をいっぱいに入れるとこんな感じ。
例年よりも少しニンニクが少ない気もしますが、まあこのくらいでも充分でしょう。というよりもこれ以上皮を剥くのがいやになったというほうが大きかったかも・・・
一月もすれば醤油の中にニンニクのエキスがしっかりと染み出してきて使えるようになるでしょう。昨年作ったニンニク醤油はもう使い切ってしまっているので、これが食べごろになるまではニンニク醤油はお預けです。
だらける原因は・・・
ながらくサボっておりました。この間、私が何をしていたかといいますと・・・何も・・・
ここ数日はようやく雨が降るようになったのですが、その前は畑も田んぼも土煙が上がるくらいの乾きよう。そんな状態ですから当然今年の夏野菜は面白くありません。
暑さに加えて畑に行くと元気のない野菜たち。完全にやる気喪失でした。今ではようやく気持ちを切り替えて秋野菜の準備に取り掛かりました。
相変わらず暑さは厳しいのですが、ここ数日、本気で暑いのは午前中。午後からはたいてい雲が出て遠雷が鳴ってみたり、パラリ程度の雨が降ってみたり、といった感じですので午後からは割合動きやすくなってます。まあ、午前中の暑さで一日のエネルギーは大半持っていかれてるのですが。
さて、これが私のだらけていた原因、という結論ではありません。確かに上記のようなことも一因ではあるのですが、思い返すと先月末から行事がありすぎました。当然そのたびに呑むことになります。外で呑む機会が増えるということは食べるものが粗悪になるということです。遅くまで呑むと次の朝は起きられません。よしんば起きたとしても二日酔いです。朝からの食事のリズムは当然狂ってきます。食事のリズムが狂うということは生活全体のリズムが狂うということです。
この間のうちの米の消費量が激減しておりました。まともな食生活を送っていなかった何よりの証拠であります。家で米をしっかり食べないということは、おかずとなる野菜たちの消費量も減っていることになります。食が乱れると当然この暑さですから体もだるくなりますし、ますます食べるのが億劫になってきます。
とまあ、こんな感じでこの2週間近く我が身を持って食の大切さを実証したような形になってしまいました。「食の乱れ→体の乱れ→心の乱れ」とは自分でもよく人に言っていることではありますし、ここ数年の正食活動によって分かっていたつもりではあったのですが、ちょっとしたことで自分がその渦中に身を置くことになってしまうんですね。つくづく現代は断固たる意志を持って臨まなければすぐに足元をすくわれてしまう要因が身の回りに氾濫していると思い知らされた次第です。
実はこの負のスパイラルから抜け出すきっかけを作ってくれたのは、今年から作り始めたゴーヤでした。他の夏野菜が低調な中、元気に育ってくれたゴーヤ、その苦味が食を進めてくれ、且つこの暑い中にあって体に活力を与えてもらえた、そんな感じでありました。ここまで暑くなってくると南国の野菜が体に合ってくるのかなあ・・・
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