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他より先んじることは・・・
また寒さが戻ってきまして、今日も雪になりました。うっすら積もる程度ではありますが、一日中0℃前後の気温というのは、さすがにこの時季応えます。
夕方には雪もあがり、すっきりと晴れてきたのですが、その分寒さも増してきています。明日の朝はかなりの冷え込みを覚悟せねば・・・
さて、夕方さくらの散歩中の出来事。道路わきにヘビが死んでいました。温かくなって地中から出てきたのでしょうが、この急な寒さで非難が遅れたのでしょうか。
このパターンで死んでいるヘビを見るのは今年に入って2~3度目です。しかもたいてい同じような場所です。
要は春になって出てくるタイミングを誤ったという結果ではあるのですが、何とも考えさせられます。
他の者よりも先んじて行動を起こせば、他者よりも先に餌にありつけるかも。子作りの相手探しもそうかも。なんにしても先んじるということはその個にとっては利のあることが多そうです。
ですが、当然今回のように「適期」を見誤るとそれなりの代償も降りかかってくるわけでして・・・いくら自然界に身を委ねている生き物であっても適期を見誤るものは多からずはいるわけですねえ。ヘビに限らず花でもそういう光景を目にすることがあります。
百姓にしても同じことですね。人より先んじようと利己のみで動いても適期を外してまかれた種はその生を全うすることはありません。ある意味人間の欲で一つの命を粗末にしていると言われそうでもあります。
我々人間の成長にしても同じことですね。「よその子よりも早く○○ができるようになった」「うちの子だけがまだこの年になっても○○ができない」
巷ではよく耳にする言葉です。この時期の基準っていったい誰が決めたんでしょうね。
昔から大まかな目安はあったようでして、そのあたりの話は年配の人たちからもよく聞きますが、その目安にはかなりの幅を持たせてくれているように思われます。
自然界の大きな命の流れ。人間の浅薄な知識ではなく、五感・六感全てを使ってその流れを感じ取れる、そんな人間に私はなりたい・・・って、なれるのかな・・・
ちょっと大風呂敷を広げすぎましたが、少なくとも「早い」「大きい」「新しい」という価値観だけに振り回されないようには生きていきたいですね。
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廃校
昨日3月24日をもちまして、私の住んでいる地域に残っていた大塚小学校の歴史が幕を閉じました。建前上「休校」とは言っておりますが、実質「廃校」です。
生徒数が少ないから
子どもの教育上、大人数の中で競争したほうがいいから
経済的に無駄が多いから
などなどもっともらしい口上はいくらでもあります。
その一つ一つに反論していくのはバカらしいのでそんなことはしませんが、一つだけ原理的なことを考えてもらいたかった・・・
公教育の本来の姿って何ですか?
始まりは雨
昨日から旧暦2月に入りました。ということでそろそろ百姓も動き出しです。今日はあいにくの雨でしたが、屋根の下でできることから始めます。
まずは何をおいてもお米が一番。種籾の塩水選・酵母処理をしました。今までも毎年紹介していたかとは思いますが、種籾を比重で選別するのが塩水選です。今年は何年かぶりに種籾を更新しましたが、新しく購入した種籾でも比重を高くして厳しく選別しますと半分近くの籾が浮きます。
午後から女房と二人でこの作業をしておりましたが、3時間近くかけて丁寧に選別できました。そのあとは酵母菌を使っての種籾の殺菌です。写真がちょうどそのときですが、種籾にはいろんな病原菌もついておりますので、播種前にそれらを酵母菌によって食い尽くしてもらおうという算段です。
曲がりなりにも自然農法を志す身としては殺菌作業とはいえ科学薬品は使うわけにはいきませんから、こうした自然資材(?)というギリギリの選択をするわけですね。この処理液に24時間つけて、とりあえずは種籾の下準備が完成するわけです。あとは籾まきまでしっかり水につけて発芽準備をすることになります。
さて、今年はどんな米作りになるのか、楽しみな季節になってきました。
味噌と除雪
去年より少し遅れて今年の味噌を仕込みました。昨日は除雪もなかったので、両親とともに味噌を仕込むことに。ただ、本来はうちでやる予定だったのですが、雪のため両親がこちらに来るのは厳しいと判断し、我々が道具を持って実家へ出向くことにしました。
去年は白大豆の量が少なかったので、たくさんとれた黒大豆で味噌を作ったのですが、今年は白大豆が豊作でして、家族念願の白大豆味噌を仕込めました。
ちなみにこの大豆は私が作っているのではなく、両親がうちの近くの畑で作っているものです。
麹の量、水加減、塩の量と少しずつ変えて約10kgずつ3つのカメに仕込みました。我が家の味噌作りもまだ2年目。色々と試行錯誤しながらです。約半年後にはどんな味噌に仕上がってくるのか、楽しみです。
お昼から作業を始めて何とか夕方には片付きまして、仕込んだ味噌や道具を持って夜には雪国へと帰ってきたのですが、雪の量がまた増えておりました。いやな予感はしながらも床に就いたのですが、やはり早朝に電話がかかってきました。除雪です。
昨日は出動しなかったということなので、おそらく夕方から降り始めたのでしょう。先日の除雪以降で新たに20cmくらいは積もっておりました。今回の雪を合計すると50cm以上ということになりますか。この時期にしては量も多く、降り方も冬を思わせるような感じでしたね。
聞いたところによると、芸北のある地域では1mも積もったとか。「3月に」と聞くと驚きますが、「旧暦1月」と思ってみるとそこまで「異常」だと騒ぐほどでもないのかもしれません。確かにそれ以前の温かさとの差が大きかっただけに調子は狂うんですけどね。
とりあえず今回の雪は量が量ですから完全に消えるまでにはしばらくかかりそうです。その間私はまた何して過ごすかなあ・・・
予想以上
本日2度目の更新です。
朝、雪景色の写真を撮ってからも雪は降り続きまして、お昼前に除雪出動の連絡が。
家の中にこもっていたので分からなかったのですが、除雪に出てみるとどこも30cm以上の積雪でした。多いところになると40cmは充分ありました。
今回の雪は非常に重たく(湿っぽい)、除雪していないところを走っておりますと、足をとられてしまいます。4駆でスタッドレスをはいていましてもこの状態は厄介です。おまけに雪が重たい上にかさもありますので腹をすりまして、力も重量もない軽自動車では余計に走りにくかったですねえ。
まだ明日も雪は続くようです。明日も出動になるのかどうか・・・
それにしても除雪予算がなくなったとかで、今日ほどの雪が降っても除雪指示をためらう行政の在り方ってのも考え物です。苦情が殺到してようやく11時ごろになって腰を上げたってのが今日の実情ですからねえ。
なんでもそうですが、お金の使い方を見ているとその人なり、自治体なり、国なりの生き様といいますか、正義感みたいなものがよく分かるものですね。
私個人としては、明日はもう除雪はなしでいて欲しいな・・・
最後の雪?
天気予報では先週あたりから「降る」とは言っておりましたが、結構な量になりました。ここ最近がすっかり春めいてきていただけに、どうも雪に対する感覚が鈍ってきております。
気温は高めでして、0℃前後。水道が凍るほどではありません。なので雪も重たく屋根の雪などは少し積もってはすぐに落ちてくるという積もり方です。
久々の雪にさくらは大はしゃぎでして、屋根から雪が落ちてくるたびにそれに向かって跳びついて遊んでおります。
先月はあちこちへ出かけることばかりでしたが、今月は雪もなくなり百姓仕事も少しずつ動き出そうかとしていた矢先にこの雪ですから、やはり本格始動はこの雪が消えてからになりそうです。
まあ、そもそも旧暦でみますと来週でようやく2月に入りますので、春野菜の種まきなどはその頃からかな、とは思っておりました。と言うことでまずます予定通りではあります。
外仕事のできない今のうちに事務仕事を少しでも片付けておきましょうか。