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潤い
田植えが終わりました、といってから早一週間。除草作業の毎日でありました。
今週に入ってから入梅となりまして、ようやくじめじめとしてきました。これに伴い稲も野菜もようやく動き始めました。当然草たちもそれ以上の速度で動いているんですが・・・
明日からしばらく雨が続くということで、今日は晴れ間を畑に使いました。まだ植えていなかった苗もたくさんあったので、もうこの機を逃すと月末まで無理そうですもんねえ。
振り返ってみると今月に入ってから、否、田植えを始めてから今日初めて畑に入りました。今日まではひたすら田植えと田の除草で日々を過ごしていたんですねえ。
こんな休まることの無い日々の中で、本日ほっと一息つかせてくれるような出来事が。私たち夫婦の結納品が羽子板になって帰ってきました。
今日の午後から女房が羽子板作りの講習会に参加して自分で作って帰ってきました。こんな立派なものになるんですね。それ以上にあの結納品がこの一枚に納まって帰ってきたことに驚き、かつ見事に飾り付けられた様を見ると感慨も一入です。
早速床の間に飾ってさくらとともに写真を撮ってみました。あわただしい日々の中でそんな日中のことを忘れさせてくれるような、ほっと暖かい気持ちにさせてくれるような、そんな一こまでした。
終わりました
本日で今年の田植え終わりました。
今日は最後のもち米。6畝あまりの田んぼでしたので実質4時間程度で植え終わりました。
これで今年の田植えは終了です。明日からは除草作業あるのみです。
今日はひとまず「泥落とし」ということで、美味しいお酒をいただきまして、すっかり酔っ払っておりますので、とりあえず終了報告だけで勘弁してもらいます。
なんでだろう・・・
女房のお父さんが、先日釣り船で釣りに行った話を聞きました。高い金を払って行ったらしいのですが、どうも船頭が上手でなかったようで大物は釣れず、小物ばかりを数釣って帰ってきたとのこと。
私、ふと思いました。こういう時って「金返せ」にはならないんですよね。これと同じようなことってよくありますよね。たとえば井戸掘り(ボーリング)もそうですね。メートル○万円という代金は水が出ようが出るまいがきっちり持って帰ります。
この「ダメでもお代はいただきます」の根拠になっているであろうと思われるのは「自然相手のことだから、当たるも八卦ですよ」的な考えなんだろうなと。
じゃあ、何で百姓にはそれが無いんだろう。同じように手間隙かけて資材なども投じていながら、出来高でしかお代はもらえません。しかも市場に出荷している農家に至っては相場などというわけのわからないものに左右されて、結果を残してもそれに見合った報酬がなくなるという訳の判らない世界になっています。
別に私が結果に関わらず報酬がほしいというわけではありませんで、その釣り船やボーリングなんかも同じように扱っていくのが当たり前なんじゃないかと。それが出来ないんだったら百姓や漁師などの第1次産業も同等に扱うべきじゃないかと。
現代の価値観っていろんなところで矛盾だらけなんだなと思っただけです。
廃車
本日より田植え後半戦開始です。いざ、と意気込んで植え始めましたが・・・
開始早々からどうも車輪の動きがおかしい。よくよく見ると車輪が曲がっているのではなくそれを支える骨組みそのものが曲がってしまいました。
ここまで来るともう応急処置とかのレベルではありません。諦めました。
泥の抵抗がいかに大きいものか、判っていなかったんですねえ。骨組みの接合部分で弱いところから順にだめになっていきました。泥だけでなく田んぼの中には藁くずや草のくずなど多くのものがありまして、そういったものがスポークに絡んで、泥を車輪にまとめ上げていくんですね。
力ずくで引っ張ることは出来るんですが、車体そのものがその力に耐え切れなくなっていました。
で、その後は田植えをどうしたのかといいますと、お隣のTさんに手植え機を借りて植えています。Tさんがこのポット苗方式の先駆けでもありまして、去年から1号機を作って植えておられましたので、それを借りてやっています。私の作った2号機とは構造が違うのですが、植え幅や基本的な植え方は同じですので、すぐに使えました。
なんとも情けない結末ではありますが、初めからうまくいくわけもなく、これを糧に来年に向けてより使いやすいもの、頑丈なものを作っていければ無駄にはならないかな、と自分を慰めながら残りを植えております。
なんとも、今年は田んぼも畑も考えさせられることが多い年であります。
極端現象
いきなり汚い写真でごめんなさい。百姓の腕です。
本日数年ぶりに皮がむけました。日焼け、というより火傷です。水ぶくれてました。
例年田植え時季になりまして、田んぼに入って泥を触るようになりますと、袖が邪魔になりますので、まくって作業をしています。ですが皮がむけるような焼け方はしたことがありませんで、今年が初めてです。
朝晩はいつまでも気温が上がらず、未だに10度に届くか届かないかの日々。午前中は真夏の日差しが照りつけますが、午後になると黒い雲が湧き上がり突然の雷雨という日が3日以上続いています。
こんな中で田仕事をしているわけですから私の腕が焼けているのはほぼ午前中です。にもかかわらず皮が剥けるほど焼けているわけですからかなりの日差しです。
先日ラジオで気象予報士が「ここ数年の気候はエルニーニョ現象とかラニーニョ現象とかでは説明がつきませんで、これはもう極端現象としか言いようがありませんね」といったようなことを言っておりましたが、まさに私の腕がこれを証明しているのかもしれません。
まあ、せっかくなので数年ぶりに皮を剥くのを楽しませてもらいましょうか。
雷雨と雹
今日から田植え後半戦へ、と思っていましたが、先週植えた田んぼの植え直しと除草作業が予想以上に苦戦していまして、まずはこちらが片付いてから次に移ろうと計画変更中です。
田んぼの方はこれはこれで苦戦中ではあるのですが、それ以上に壊滅的なのが畑のほうです。
昨日は配達で一日広島へ出ておりました。夜帰ってきたのでそのときには分からなかったのですが、今朝早くにお隣さんと話をしていまして、昨日大塚では豪雨に雷、さらには大きな雹までも降り、一時地面が白くなるほどだったとのこと。
もしや、と思い急いで畑を見に行きますと、かなり悲惨な状態です。
順番に赤シソ、サニーレタス、南瓜、タマネギです。見事にズタボロにされてます。かろうじて息はあるようですが、かなりの重症です。他にもキャベツや玉レタス、枝豆など葉っぱの広いものほど被害が大きいようです。
果たしてこいつらが元気に快復してくれるのかどうか・・・完全に元通りにとか、大豊作にまでこぎつけようとか、そこまで高望みはしませんからせめて無事に一生を全うしてくれれば。
ただでさえ田んぼで苦戦中のところにこの凶報はかなり気分が沈みますねえ。自然のことですから、それに対して不平を言う気はありませんし、気候がおかしいなどとも言う気はありませんが、あらためて自然からの恵を売り物にするという生業とはどうあるべきなのかということも考えさせられました。
何はともあれ、野菜たちについてはただただ見守っていくしかありませんので、とりあえずは目先の田んぼのことから一つずつこなしていきましょうか。