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散々・・・
約2週間ぶりのご無沙汰です。ようやく少し時間的な余裕ができました。と言うよりは写真のことが大きく絡んでおりまして,暇を作らざるを得ない状況におかれていると言うか・・・
先週のことです。秋野菜の主力となる大根の種まきと白菜の定植を済ませました。広島菜の種まきもしました。先月後半からはその他の秋野菜の種まきも順次済ませてきました。
さて,元気に野菜たちは発芽。と思いきや,この1週間の間に見るも無残な姿に・・・こうして無残な姿を残しているものはまだいいほうです。双葉のうちから食べられまくって完全に消えていったものの方が大半ですから。
確かにこれまでもこの時期の秋野菜が小さいうちに写真におります羽虫による食害はありましたが,ここまでのひどさは初めてかもしれません。
白菜はまだ苗が残っていますので,植え直せるのですが,まだこの状況下ではせっかく生き残っている最後の苗を畑に移す勇気が出ません。かといって定植時期を遅らせると大きくなる前に冬がやってくるということにもなりますし,悩みどころではあります。
今年は稲にはイモチ病,畑では虫の大発生と,悩み多き秋となっていますが,さて,ここでこれらの現実をどう捉えてどう行動するかによって人間大きく分かれていくのだろうと思います。
被害が出ている原因は病菌や虫と捉えるか,それとも稲や野菜本体の方にあると捉えるか。実はこれって人間の病気や怪我などとも同じことなんですね。
白菜がこんな姿になったのは虫のせいだ,と思ってしまうと虫をいなくすればいいという方向へと思考は進みます。虫を全滅させればこんな被害は出ないということですね。
ではこの虫たちが完全にこの自然界から消え去ってしまったらどうなるんでしょうか。この答えについては誰一人わかる人はいないはずです。当然私も。
そしてもっと忘れてはならないことがあります。この虫たちが存在していても元気に育っている白菜はあるということです。私は大切なのはこの点だと思っています。
人間の健康についても同じことが言えますね。ウイルスや菌があるから病気になるんじゃありません。そんなものは身の回りにいくらでもいつでもいます。それらに冒されやすい体になっているのかそうでないのかが大切なんですね。
自然界は常に完璧なバランスの中にあります。その中の何か一つだけが以上に増えたり全滅したりということはその完璧なバランスを崩したから起こることです。今回のことに関してもそれは間違いなく私が何かをしているはずなんですね。思い当たる節はあれこれとありますが,「これだ」という何かひとつの原因と言うわけではありません。あれもこれもが複合的に影響しあっての結果だと思うのです。
さて,反省文はこのくらいにして今後の対応を決めていかなければ。まだ今からでもできることがあるはずですからね。
犯人は誰?
9月に入って少し秋めいてきたかと思っておりましたら,この週末でまた夏に逆戻りの暑さです。
そんな中,そろそろ南瓜も熟れてきたので,熟れたものから収穫を,と畑に行ってみますとご覧のとおり。なにやら南瓜を食べている輩がいたようです。
歯形から見るとどうも齧歯目のような気はするのですが,ネズミにしては大きいのです。最近話題のヌートリアも同じ仲間ですが,こちらは主に水辺に生息しているはずなので,山に近い川からは離れた畑に出るというのもいかがなものかと・・・
でも最近この地畑の近くでも正体不明の食害が出ておりますので,あながちヌートリア説を否定することもできないんです。
なんにしても獣や虫に野菜を食われることはよくあるのですが,いつも思うことがあります。
何でやつらは食べ始めたひとつを最後まで食べきらずに次を食べにかかるんだろう。ちゃんと残さず食べきりなさいよ!
9月
9月に入ったからというわけではないでしょうが,たった今うちの鈴虫がはじめて鳴きました。なき初めと言うことでしょうか,かなり下手糞な鳴き方をしてます。
先週あたりから空気は秋に向かってきたなという感じです。日中は相変わらず日差しがきついのですが,畑仕事をしておりますと明からに汗の出方が減ってきています。
今年は記録的な猛暑といわれておりますが,さすがに人工物の少ない田舎では一足早く秋の気配を感じることができる時季になってきたということでしょうか。標高の違いもあるのでしょうが,それ以上にやはり舗装やコンクリートに覆われ熱を逃がす機能がない上に,エアコンの室外機や車など膨大な熱源を抱えていることの方が都会と田舎の圧倒的な暑さの差を生み出している気がします。
高気密・高断熱が流行の現在の家の構造にも暑さを生み出す一因はあるのでしょうが,それも結局は上記のような環境下で目先を追った結果なのかもしれませんしね。
最近,街中からこられるお客さんがやたらと「涼しい」と言ってくれるのですが,私たちにとってはこれでも充分「暑い」のです。比較の問題ではあるのでしょうが,慣れってこんなものかもしれませんね。
してみると私たちのほうが苛酷な環境化では耐えられない体になっているのかも・・・