2009年12月14日

冬支度

またしてもしばらく更新をサボっておりました。この間それなりに忙しくはしておりましたが、生活のほうはだいぶ日常に戻っておりまして、百姓仕事のほうもだいぶ片付いてきました。

先日のタマネギに続いてニンニクのほうもひとまずは片が付きまして、ここ最近は雪に備えてのことが多くなってきました。

とりあえず先週には車のタイヤを冬用に履き替えまして、これで移動に関しては雪が降っても心配がなくなりました。これでも例年に比べると、やはり少し遅めのタイヤ交換でしたが、今年に関しては今週になってようやく雪の心配が出てきましたので、周囲の人に比べると割合早めの対応をしていたような結果になっています。

で、今日はと言いますと・・・

まずはハウスの中を片付けて、トラクターを中に移動させました。バッテリーも外しましたし、とりあえずはこれで一安心。

そして、ハウスが雪でつぶれないように支柱を立てました。今年から支柱の立て方を少し改良したのですが、これが思わぬところで誤算がありまして、少々手間がかかったのですが、こちらも無事完了。今年は支柱も途中で倒れるようなことはない・・はずです。

あとはそのハウスの中に里芋の種芋を埋めて、こちらも冬越し準備完了。もちろんこの写真のあとにはちゃんと土と藁とをかけて寒さに当たらないようにしていますよ。


今週末には餅つきを予定しております。雪の予報なのが心配なのですが、餅つきで必要になる黒豆と小豆の選別はそれまでには片付けておかないといけません。出荷予定のものもありますしね。

ということでその後は嫁と二人、小豆と黒豆の選別作業をやっておりました。小豆は今年少ししかとれなかったのですぐに片付いたのですが、黒豆はよく出来ておりましたので、まだまだ時間がかかりそうです。また明日も引き続きその作業と、雪が降る前に大根も囲っておかないといけませんでしたな。

とまあ、久々に更新するとあれもこれもになって落ち着きませんね。写真もたくさんになりました。今度は雪の写真でも紹介できるかもしれません。

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2005年05月01日

有機農業について③

有機JAS認定

取得していません。①でも述べたように飛散などの問題が解消されない限り、現在の圃場では無理ですし、何よりもかなりのお金を取られます。
そもそも自然破壊を推進している行政が、その摂理について認定するというのもバカげた話なので仮に条件やお金が整ったとしても今後とも取得する気はありません。
要は私の農産物と思想・活動に対して理解・信頼をしていただける方に食べていただければ充分と考えています。

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有機農業について②

機械・ビニールなどの石油資材

有機物循環の中で営まれるのが「有機栽培」であるならば、原理的には石油資材は使ってはならないことになります。
しかし、昔のような大家族+結いによる大人数での作業や循環型の生活文化が完全に崩壊した現在では人手の無い部分は機械で賄う他ありません。
但し、乱用や使い捨ての無いように最小限に押さえたいものですが、これも結局は個々人の良識に委ねられるしかありません。
私も機械やビニール資材を全く使わないというわけにはいかず、必要に応じて使ってはいますが、できる部分は手作業で、また使い捨てになるような資材は使わないように努めているつもりです。

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有機農業について①

一口に「有機農業」と言っても、その定義や方法論は十人十色です。そこでいくつかの項目に分けて私の場合を紹介します。

農薬・化学肥料
当然のことながらこれらを使用した時点で「有機栽培」とは言えません。
私の場合、基本的には全く使用していませんが、一つだけ例外があります。化学肥料を有機化しての施用です。元来無機物の塊である化学肥料も一度発酵させることによりその成分を菌体に取込んでしまえば有機化されたものとなりますので、こうした肥料も時々作っては使っています。

農薬に関しては近隣からの飛散という問題がありますので圃場内に薬物が0とは断言できません。これは地域全体が農薬の使用を止めるなどの措置をとらない限り解決されない問題であり、当面は個々人の良識に委ねるしかないのが現状です。

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2005年04月21日

タイトルについて

書きこむ順序が逆になりましたが、はじめまして。タイトルについて分かりづらい人もいると思い少々解説を。

「いなか」とは当然今私の住んでいる「田舎」であり、同時に「井の中の蛙」の「井中」を無理やりかけてみました。田舎で百姓暮らしをしながら日々感じたことを独断と偏見により、まさに「井の中」から的尺度で吐露してみようと思っています。

大地に根を張って生きようとすると街で暮らしていたときには気付かなかった多くの事に目が向くようになりました。「環境」「食」「教育」「地域社会」などなど最近ではメディアを通じて多くの人の口に上るようにはなっていますが、そんなお題目ではない、もっと原理的な生き方の問題ではないかとも最近では感じるようになってきました。

現在の田舎とは都会の人間が憧れるような牧歌的なものでも美しいものでもなく、そこに住む人間の多くは都会人と同じ生活に憧れ追随しようとしているだけの場所が多くなっているのが事実です。
ただ、都会では失われ切った自然がまだ多少なりとも存在しているという点で、人間本来の生き方を考え直し、実践していける最後の砦であることもまた事実です。

「隣の芝は青い」という人間の根本的思考回路から鑑みると、私のページも都市部の人に多く読んでもらえることを期待し、そこから「田舎」「暮らし」といったものを再考する一つのきっかけになってもらえると幸いです。

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