2020年01月29日
パリ物語(4)スリ
「皆さん~、パスポートはありますかー?」「確認してください」
「スリが居ます、持ち物に気を付けてください」と、
添乗員はうるさいくらい何度も注意します。
「
地下鉄1号線が通っているから、日本食の店に行こうか」
凱旋門を降りて地下鉄の駅に入りました。
チケットの購入に手間取っていましたが乗り込みました。
ドアにもう一組が押し込んできて、「乗せ絵あげなきゃ!」
やさしい日本人は不自然さも感じずあけてあげましたが、
急に揺れました。揺らされたのです。
ドアがこじ開けられ後から入って人たちが外へ出ていきます。
「どうしたのかな?」そこへ四角な黒い財布が足元に放り込まれました。
「誰の財布?」「あ!俺のだ~」トトさんが叫びました。
7人が持ち物を前にして円陣を組んで乗り込んでいたのですが、
後ろの人の注意で見てみると、5つの持ち物のがファスナーが開いていました。
「あ!無い!」「スリだー」
フランス語のアナウンス、次に日本語でスリに気を付けてくださいと、
何度もアナウンスがありました。
被害は、カードケース、パスポート3枚でした。
さあ、どうする?
最寄り駅に届け、警察に行って被害届を出し、大使館へ行く。
ショック!
お姉さん2人が警察へ行くと英語を少ししか解らない警察官、
英語の少し解る日本人のやり取りは大変だったそうです。
大使館ではパスポートの申請をしなくてはいけません。
被害者、大人1人子供は2人です。
子供の一人は5歳で自筆サインだったので、親の代筆では不可です。
本人の機嫌を取りながら申請書にサインをしました。
日本大使館は閑静なパリの雰囲気の良いところに在りました。
古い小説に出てくるパリの日本大使館、戦前からここにあったのかな?
日本人のパスポートは価値があるそうです。
ビザなしで海外に入国できる海外の国は160か国、ビザなしで日本に入れる国は60か国です。
海外でどれだけ日本の信用度が高いか!
パパが海外にいつも「日の丸の力を知らんだろー」と、言っていました。
(パパはバブルの頃、ヨーロッパから輸入の仕事をしていました)
パリでの日本人の8割が犯罪の被害を受けているそうです。
[海外] : 13:10 : コメント (0)